小田 忍


教授・博士(農学)

小田 忍

ODA Shinobu
最終更新日 2024/10/16

■略歴
1979年
 
3月
 
山口県立小野田高等学校 卒業

1983年
 
3月
 
山口大学 農学部 農芸化学科 卒業

1986年
 
3月
 
九州大学大学院 農学研究科 食糧化学工学専攻 修士課程 修了

1986年
 
4月
 
関西ペイント(株) 技術研究所 バイオ部門 

1996年
 
3月
 
鳥取大学大学院 連合農学研究科 生物資源科学専攻 博士課程 修了

2002年
 
4月
 
関西ペイント(株) 分析センター 主査 

2003年
 
7月
 
メルシャン(株) 生物資源研究所 研究員 

2008年
 
1月
 
金沢工業大学 バイオ・化学部 バイオ・化学系 応用バイオ学科 教授 

2018年
 
4月
 
金沢工業大学 バイオ・化学部 応用バイオ学科 教授 



■専門分野
専門:有用微生物探索、バイオフィルム、バイオリアクター、発酵工学、生体触媒化学

■研究業績
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■学生へのメッセージ

 カビなどの微生物を使った医薬品原料(抗生物質、抗ガン・抗ウイルス物質)の探索・生産研究と天然香料・化粧品原料の生産研究に取り組んでいます。そのための基幹技術として、世界で唯一、有機溶媒中で微生物を生きた状態で発酵や微生物変換(微生物を使った有機合成)に利用することができる「界面バイオプロセス」を開発しました。こららの界面バイオプロセス(界面ファーメンター、界面バイオリアクター)は、従来の液体培養法をはるかに凌ぐ有用物質の生産濃度を可能とするため、ラボスケールでの工業生産も可能と期待しています(ラボ・ファクトリー構想)。そのための大型実生産システムのプロトタイプの開発も進んでおり、結晶化槽併設高層式(CRU-IFF)並びに吸着槽併設高層式界面ファーメンター(ASU-IFF)を誕生させました。

 医薬品への関心は、小学4年生の頃に読んだ薬剤耐性菌に関する書物がきっかけです。大学院では動物が研究対象でしたが、企業の研究員の頃は微生物を用いた医薬品原料の合成を研究し、本学に移籍後は、小学生の頃に関心のあった「薬剤耐性菌との戦い」、そして最近では「病原性ウイルスとの戦い」にも取り組んでいます。上記の界面バイオプロセスの実用化研究並びにバイオフィルムの新規な破壊技術の開発など、多彩な研究開発を、小田研究室の大学院生と学部生、天然物創薬プロジェクト(オナーズプログラム)に所属している1、2、3年生の志願者と一緒に推進しています。
座右の銘は、人類屈指の大天才G.W. ライプニッツ先生の「伸びんがために、我屈せん」、趣味は研究関連文献情報の収集と解析、科学哲学と近代史の研究、日本酒を楽しむことなどです。



■担当科目
有機化学U  生化学  応用バイオ専門実験・演習A  進路セミナーT  プロジェクトデザインV(小田忍研究室)  有機化学T  専門ゼミ(応用バイオ学科)  進路セミナーU  バイオ工学研究(小田 忍)  基礎生化学特論  

■所属学科
バイオ・化学部 応用バイオ学科