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モンゴルフィエ兄弟の気球体験記
1783年
バルテルミー?フォジャ?ド?サン=フォン(1741-1819)
 モンゴルフィエ一家の二人の兄弟、ジョセフとエチエンヌはいろいろな材料を使って数種の熱気球の模型を作って、繰り返して飛ばす実験を行っていましたが、最後に紙を張りつけた麻布製の直径36フィートの気球を6000フィートの高さまで昇らせて実験に成功をおさめました。
それは1783年6月5日のことでありました。フォジャ?ド?サンフォンはすぐれたフランスの科学者であり、特にその火山に関する研究でよく知られた有名な地質学者ですが、この気球の実験に興味を持ち、研究資金を援助しました。さらにモンゴルフィエ兄弟のために記録編集者となり、上記の気球の飛行記録やその構造の記述を詳細にまとめあげました。1783年11月21日、ピラト?ド?ロジェとダルラン侯爵はパリのミュエットの宮殿から熱気球に乗って、初めて25分間の飛行を行いました。フォジャ?ド?サンフォンはこの人類初めての飛行を事細かに、正確にこの本の補章に述べています。つまり、本書は飛行術についての実用書第一号になったのでした。