- 虎ノ門大学院ブログ
- 2017年07月01日
KIT修了生インタビュー:佐藤周治さん(フューチャーアーキテクト株式会社)
現代ビジネスの最前線で活躍する修了生の企業訪問に行って参りました。今回は課題解決型のITコンサルティングサービスを提供するフューチャーアーキテクト株式会社の佐藤周治さんのインタビューをお届けします。佐藤さんはKITを修了後、フューチャーアーキテクトに入社され、目標としていた大規模案件のリーダーの一人として活躍しています。
Q : まず始めに、佐藤さんのお仕事内容について教えてください
フューチャーアーキテクトにキャリア入社して、もうすぐ7年目になります。始めはITコンサルタントとして小売のシステム開発からスタートし、様々なお客様とプロジェクトマネジメントなどに従事してきました。近年では大規模プロジェクトのリーダーの一人として、大手食品製造業のプロジェクトで生産から物流、そして販売までの全社改革プロジェクトをやり遂げました。このプロジェクトはオンサイトとオフショアのエンジニアを合わせて数百人の技術者が関わる大規模な開発です。責任は重大でしたが、その分やりがいも大きいものでした。
弊社では、お客様のビジネス環境に合わせた柔軟かつ拡張的なシステムの開発を得意としていますが、最近では、以前に扱った小売の事例をもとに、知見とノウハウを集結し体系的に整備したサービス『SKYRETAIL』をリリースしました。業務改革の推進とコストメリットを併せ持つサービスです。興味がありましたらぜひHPでチェックしてみてください。
Q : なぜ社会人大学院で学ぼうと思ったのですか?
20代~30代のはじめ、IT技術者としてキャリア積んでいた頃、品質にも技術にも問題はなかったシステムが、実際のビジネスの現場では活用されないというケースに遭遇しました。その原因が何なのか?当時の私は理解できていませんでした。またその頃はプロジェクト全体を見渡す力がなく、技術的な側面からしか意見を言わないので、上司や同僚との衝突も多かった事を覚えています、扱いにくい人材と思われ、プロジェクトから外された事もありました。
この頃を振り返ると、ITスキルや約10年間の開発経験はあったので、システムの品質を担保することには貢献できていたと思います。ですが、ビジネスやプロジェクトを開発以外の視点から見る力が足りておらず、求めていた結果の実現に貢献できなかったのだと考えています。その足りない力に気づき、その事を学びたいと考え、経営戦略やコンサルティング、マーケティング?ファイナス領域に強い実務家教員がたくさん揃っているKITで学ぼうと思いました。
Q : KITで学んで良かったことは何でしょうか?
KITを修了し、暫くしてフューチャーアーキテクトに転職しました。その転職活動中の面接で、大学院の経験は自己主張をするきっかけになったと思います。社会人になってから修士号の学位を取りに行く人は、今も多くはないので面接では必ず話題になりました。その話から自分の想いや考え、やりたいことを説明し、結果良い評価を頂いたのだと思っています。ただ入社してからは実力次第ですので、修了したこと自体が役に立つことは無いですね。
本当に行って良かったと感じるのは大学院の講義やゼミで学んだ内容です。これは現場で役に立っています。例えば三谷教授から教わった重要思考は私の意思決定の根幹の1つになっていて早い判断の礎になっていますし、上野教授に指導いただいたゼミ指導?研究論文やオペレーションズマネジメントの知見は、自身の経験やノウハウをより強力な強み変えてくれました。
Q : ゼミや授業など、在学中の一番の思い出は何でしょうか?
とにかく辛かった思い出が多いですね。KITは1年間で修了要件を満たす単位を取るだけでも大変なのに、加えて修士研究があります。所属していた上野教授のゼミでは、細かいダメ出しが何度も続き、精神的にはかなり鍛えられました。また三谷教授の授業でも、考えがおもしろくない、つながりがない、さらには予想しない視点からのツッコミの連続。自分の考えを真っ向から否定されることも多く、学校とはいえビジネスの現場さながらの真剣勝負でした。また、KITの受講生は個性の強い人が多いですね(笑)。仲の良い修了生同士で上野ゼミに顔を出すときは、毎年どんな方がいらっしゃるのかいつも楽しみにしています。
Q : 最後に、これからのKITに期待?要望することは何でしょうか?
平日夜の授業スタート時間が19:30になれば、多くの人が通いやすくなると思います。多少虎ノ門から距離のあるオフィスであっても終業時刻から1時間以上あれば安心して通えると思います。ぜひ導入を検討してほしいです。今はちょっと難しいですが、時間の余裕ができたら科目等履修生として学びに行きますので、その時はまたよろしくお願いします。