- 虎ノ門大学院ブログ
- 2021年03月17日
虎ノ門キャンパスで23名の方々に令和2年度の修士(知的財産マネジメント/経営管理)の学位記を授与しました。
前日の雨模様から一転、春らしい爽やかな青空が広がる中、3月14日(日)午後1時30分から、東京都港区の虎ノ門キャンパス13階にて、令和2年度の学位記の授与を行いました。威廉希尔中文网站感染症防止対策のため、参加者は修了生と専任教員のみに制限して、ソーシャルディスタンスを保ち、会場の換気には十分に配慮しました。学長式辞はビデオ録画で視聴、オンライン上の参加者もいらっしゃって、簡素ではありますが新たな試みとなりました。今回は、イノベーションマネジメント専攻の方々、計23名に修士(知的財産マネジメント8名/経営管理15名)の学位記を授与しました。
この度、平成28年にスタートしたイノベーションマネジメント研究科としては5回目の修了生を輩出することになり、平成16年に社会人を対象とする実践的な大学院を東京?虎ノ門に設置して以来、17年の歳月が経過し、これまでに学位記を授与された方々も含めると約600名の修了生を数えることになります。虎ノ門キャンパスでは、修士課程の研鑽の中で、最短1年でMBA(経営管理)とMIPM(知的財産マネジメント)の学位を取得することができます。
修了する方々のプロフィールを見てみると、企業経営者、外資系コンサルティング会社のマネージャー、ファミリービジネスの事業承継者、通信会社の研究者、中央省庁の行政官、アパレル会社のITプロジェクト責任者、威廉希尔中文网站&エンタメ企業の役員、電設資材会社の営業課長、精密機器メーカーの知財部員など、まさに多士済々な顔ぶれとなりました。専攻主任の加藤浩一郎教授と専攻副主任の三谷宏治教授が一人ひとりの名前を読み上げ、学位記は代表者のみに手渡しで授与しました。
ビデオ録画で学長式辞を述べる大澤敏学長
ビデオ録画での視聴となった大澤敏学長による式辞では、コロナ禍、AI、パワードスーツなど最新の話題にも触れ、「虎ノ門キャンパスには、Kindness of Heartを持ちながらも極めて個性が強い先生方で溢れていたと思います。個性が極端に強いということは即ち少数派です。その方々と日々議論されて、今日修了される皆さんも少数派です。それは不連続に変化するポスト?コロナ時代においては、むしろ重要なポジションです。だからこそ皆さんは多様な考え方を取り込みながらイノベーションを起こすことができると確信しています」と、熱いエールを送りました。
続いて、修了生を代表して謝辞を述べた有川智章さん。リチウムイオン電池やその部材を開発するベンチャー企業の知財戦略部で働きながら、知財を活かした経営戦略の立案?遂行スキルを身に付けるため、さらには弁理士試験に合格することを目的に、KIT虎ノ門大学院の門を叩き、みごと1年間で修士(MIPM/知的財産マネジメント)の学位を取得しました。在学中は、知的財産実務領域の加藤公延教授のゼミ指導のもと、「特許出願から意匠登録出願への変更における客体の同一性についての一考察」をテーマに、ご自身の実務に即した研究を行いました。
修了生23名を代表して学位記を受け取り、謝辞を述べた有川智章さん
有川さんは、「社会人として様々な制約がある中での学びは容易ではなく、沢山の困難に直面しました。私自身、思い返せば学業と業務の繁忙が重なった苦しい時期がありました。平日の授業開始時間である午後7時の数分前に帰宅し、慌ててパソコンを起動してオンライン授業に接続したことが何度もありました。また1年での修了を目指していたこともあり、取得すべき単位数も多く、常にいくつもの課題に追われながら、修士研究に取り組む必要がありました。ときおり時間的にも精神的にも苦しい時期が続き、働きながら学ぶことの大変さを痛感しました。しかし、先生方や学友など様々な方々に支えられ、無事に本日を迎えることができました」と、感謝の言葉を述べました。
最後には、イノベーションマネジメント研究科の棚橋祐治研究科長が祝辞を述べ、「皆様は社会人としての経験を生かされ、そのうえで本日の立派な栄誉を得られたこと誠におめでとうございます。ご自身のご努力の賜物と存じます。ご家族の方々やご友人の皆様の力強いご支援にも、敬意を表します」と、修了生だけでなく、周りのサポーターの方々にも労いの言葉を送りました。
予定通り午後2時に盛大な拍手と共に学位記の授与は終了しました。残念ながら、毎年恒例の学位授与記念パーティーは開催できませんでしたが、修了生は思い思いに集まり、記念撮影をしながら、お世話になった先生方との思い出話に花が咲き、将来の目標について熱く語り合っていました。KITとの関係は修了して終わるのではなく、これからもずっと続きます。修了生の皆様のさらなるご活躍を期待しております!