イノベーションファシリテーション特論2

イノベーションファシリテーション特論2
Innovation Facilitation 2

担当教員

受講対象者

経営戦略、IT戦略、商品戦略、マーケティング戦略、R&D戦略など、あらゆるイノベーションに関わる仕事をする、または仕事にしたい方。起業家として、社会を変えたいという志を持つ人にも、ぜひ受講してほしい

授業の主題と概要

本科目は、イノベーションを推進する上での鍵となる、(1)「未来情報から未来の変化点を発見し、未来シナリオを作成する力」と、(2)「未来シナリオから発想し、斬新な新事業アイデアを生み出す力」を身につけます。最もエキサイティングなところは、この未来シナリオを使ったイノベーションを幅広いステークホルダーと共に推進するための、強力なファシリテーション手法を同時に学ぶところです。アイデアを生み出すと同時に、ステークホルダーとの協力関係を生み出す手法は、企業が新事業を生み出すうえでたいへん役立つ考え方になります。
イノベーションファシリテーション特論1で得られる対話ファシリテーションの能力をベースにしつつ、組織を未来に導くためのシナリオプランニング方法論を使って、現状の延長ではない未来をめざし、組織や地域が全体で動いていくことを可能にします。
本科目ではまず、未来の兆しを網羅的に探索し、その中から、インパクトが大きく不確実性の高いテーマを選び出し、「あり得る未来」の複数のシナリオを描く方法論を身に付けます。さらに、未来シナリオの短時間セッションのファシリテーションスキルを身につけ、自組織で未来シナリオ作成をリードできる力を身に付けます。
最終回の授業では、未来シナリオを集合知で描き、そこから新事業アイデアを生み出すための、公開フューチャーセッションを開催します。具体的なテーマを設定し、テーマに合ったゲスト招聘、学外の参加者の招待、ファシリテーションの実践を通して、実際にイノベーションを起こす活動を体験します。このような実践的活動を通して、インパクトのある新事業を自らの手で創造できる新たなリーダーシップを持つ人材を育てます。

【イノベーションファシリテーション特論2】 ?授業レポートはこちら(DHBR.net掲載)

到達(習得)目標

シナリオ?プランニングの方法論を理解し、状況に応じて使いこなせるようになること。
組織やセクターを超えたフューチャーセッションを設計し、未来シナリオから新事業を生み出せる知識とファシリテーションスキルを体験的に学ぶこと

講義スケジュール

講義
回数
講義テーマ
1,2 <未来思考、シナリオプランニングの理解>
シナリオ?プランニングの概念を理解し、イノベーションの新たな視点として「未来思考」を獲得する

<シナリオセッションの体験>
未来思考のシナリオセッションを具体的なテーマで実践することで、手法を体験的に理解する
3,4 <ファシリテーション演習(1): 未来思考で未来を描く>
未来思考プロセスのイノベーション?ファシリテーションをチーム別で実践。未来思考プロセスとファシリテーションを体験的に学ぶ

<シナリオセッション設計>
チームごとに自由にテーマを設定し、どんな問いを立て、どんな未来シナリオから未来ビジネスを描くかを設計する
5,6 <ファシリテーション演習(2): 未来思考で未来を描く>
それぞれのテーマで、シナリオセッションをチーム別で実践。未来思考プロセスとファシリテーションを体験的にしっかりと落とし込む

<公開シナリオセッションに向けた準備>
最終日の公開セッションの分担を決め、最終的な擦り合わせを行う
7,8 <公開シナリオセッション: イノベーションの未来(仮テーマ)>
当日は実際にファシリテーションを自分たちで行う。創造的な対話から、協調アクションが起きるアウトプットを出す

<アウトプット作成(宿題)>
シナリオセッションのアウトプットをまとめて提出する

開講について

開講時期: 2学期
開講形態: 2コマ(180分)×4日間
講義回数: 全8回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。

テキスト/参考図書

【テキスト】
「シナリオ?プランニング―未来を描き、創造する」(英治出版) 著者:ウッディー?ウェイド

【参考図書】
「イノベーション?ファシリテーター」(プレジデント) 著者:野村恭彦

※上記は一部追加?変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。

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