カリキュラムガイド 一覧
[3] 大学院のカリキュラム
工学研究科 > 専攻共通
教育目標
工学専門領域の枠を超えて、高度専門職業人として必要な広範な教育(教養教育やビジネス?経済関連教育を含む)、人間力の育成、および専門能力開発(Professional Development)を行うとともに、工学研究科における修学?研究に資する基礎科学?自然科学領域の教育を行う。また、必要に応じて、専攻に共通して関心の高い先端技術、複合領域、最新の研究開発状況などに関する教育を実践する。
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科学技術倫理科目
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プロフェッショナルとしての倫理と行動設計A
科学技術の専門職として必要な価値(公衆の安全?健康?福利、地球環境の持続性、知的財産の保護など)を、具体的な事例の検討、研究倫理プログラム(中間報告および改訂版)の作成、さらに CITI Japan の受講を通して学ぶ。各研究室における研究?教育活動における倫理的問題について考察し、研究倫理プログラムを継続的に検討することにより、倫理に関する感性と、問題分析?解決能力の向上を図る。
目標●1. 科学技術者が研究?開発?実践において重視すべき価値について説明できる。2.「責任ある研究活動」、「疑わしい研究活動」、「研究不正」などについて具体例を挙げながら説明できる。3. 自らの研究室の倫理プログラムを設計できる。4.「責任ある研究活動」に関わる基本的な概念(データの扱い方、利害相反、オーサーシップなど)について説明できる。 -
プロフェッショナルとしての倫理と行動設計B
「プロフェッショナルとしての倫理と行動設計A」で学んだ知識の理解を深め、向上させた技能をさらに伸ばすために、具体的な事例の検討とグループおよび受講生全体でのディスカッション、さらにインターアクティブビデオ教材「The Lab」による学習を行う。具体的には、優れた意思決定と行動が社会や研究者コミュニティに貢献した事例を調査?分析してその成果を発表する。また科学技術が人間社会や地球環境に与える影響について調査?分析して、所属研究室の研究倫理プログラムを完成させる。
目標●1. 科学技術者が研究?開発?実践において重視すべき価値について、具体例を挙げながら詳細に説明できる。2.「責任ある研究活動」を推進し、「疑わしい研究活動」、「研究不正」などを防ぐための方法について具体例を挙げながら説明できる。3. 自らの研究室の倫理プログラムを改善することができる。4. 倫理プログラムを実装する方法を提案できる。
ビジネス系科目
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エンジニアのための簿記実践特論
工企業の価値生産活動を貨幣計数で測定し、経営活動に必要な原価情報や財務情報に加工する技術を「工業簿記」という。「工業簿記」によってもたらされる原価情報は、経営計画作成をはじめ製品価格設定や原価管理の基本資料となるため、経営管理者や技術者にとって重要な情報である。本科目では、価値生産活動の過程において、原価を認識?測定?記録?報告できるとともに、対処方法を検討できる力を養うことを目標とする。
目標●1. 工企業における製品生産工程と製品製造原価の関係が理解できる。2. 製品製造原価の発生過程を複式簿記手法で記録し、原価情報および財務情報を作成することができる。3. 注文生産および見込生産における製品製造原価計算(個別原価計算)を理解し、原価情報を作成することができる。 -
イノベーション特論 I
イノベーションとは何なのか、イノベーションはいかにして起きたか、どうすればイノベーションを起こせるのかなどイノベーションを論ずる書籍が数多く出版されており、イノベーションに関する社会の期待の高さを伺わせる。本科目ではさまざまなイノベーション論を俯瞰し、イノベーションの事例研究を行い、イノベーションに関する知識や概念を自分なりに整理することで、自らの専攻を通じてイノベーションを実践するために必要となる知識や概念の修得を目指す。
目標●1. イノベーション論に関する俯瞰ができる。2. イノベーションの事例のいくつかを説明できる。3. 自らの専門領域におけるイノベーションのための課題を説明できる。4. 自らの専門領域におけるイノベーションのための組織活動支援に関して提案ができる。 -
ビジネス戦略特論
エンジニアが自らの強みである “ 技術 ” をビジネスで “ 如何に活かすか ” を考える Management of Technology(MOT)について、その基幹学問分野である “ 経営戦略論 ” を通じて学ぶ。具体的には、伊丹敬之著『経営戦略の論理 第4版』をベースに①経営戦略の基本概念や②ビジネスを取り巻く5つの要因と戦略適合に触れ、経営戦略の理論を体系的に習得する。同時に、企業において実際にあったMOTのケースに触れながら、社会の現場で直面するさまざまな問題の本質を洞察する訓練をする。
目標●1. 技術を社会で活かす上での経営戦略の意義が説明できる。2. 経営戦略の基本概念について説明できる。3. ダイナミック適合の論理について説明できる。4. ケースから「いい戦略」のポイントを探ることができる。5. 現場の問題点の本質を探ることができる。
一般科目
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基礎解析学特論A
この科目では、まず、複素数とオイラーの公式に言及し、複素変数の解析関数や複素平面での線積分を定義し、複素変数関数の微分積分学である関数論について学習する。関数論は、流体力学や電磁気学などに現れる現象の解析に必要な理論の枠組みを与えるものである。次に続く、「基礎解析学特論B」とは独立した内容であり、この科目だけの受講も可能である。
目標●1. 複素数と複素平面について理解し、複素数に関する計算や複素平面上での幾何学的な意味について理解することができる。 2. コーシーの積分公式や留数定理が理解でき、複素積分が計算できる。 -
基礎解析学特論B

