スロー?リーダーシップ特論

スロー?リーダーシップ特論
Applied Slow Leadership

担当教員

受講対象者

?サステナビリティとダイバーシティの時代のリーダーシップについて学びたいと考えている人
?組織横断、企業横断、セクター横断のプロジェクトのリーダーシップを取る必要のある人

授業の主題と概要

リーダーシップについて十分に学んだ人に、これまでの概念と180度違うリーダーシップを学んでもらうのが、この授業の目的です。これまでのリーダーシップは、「ゴールを設定し」、「周囲を巻き込み」、「影響を与える」という3ステップで整理することができます。短期的、効率的に成果をあげることが求められることが多い現代社会において、この「短期的に目標を達成する」ことを目的としたリーダーシップは、素早くおなかを満たすためのファストフードのアナロジーで、「ファストリーダーシップ」と呼ぶことができます。短期的目標を達成するファストリーダーシップを誰もが発揮することで、それぞれの組織目標にお互いを巻き込もうとする状態を構造的に生み出しています。

スローリーダーシップとは、人とのつながりを大切にして、健康的、地球環境も配慮するスローフードのように、自分自身にとって何が大切なのかを自覚的になって心の「旗を立て」、関わるすべての人の想いや課題を「聴ききり」、それぞれの立場を超えた共感によって「ともに変わる」という協働を生み出すアプローチです。タスク志向のファストリーダーシップに対して、スローリーダーシップは関係性志向のリーダーシップです。サステナビリティとダイバーシティの時代に、組織横断、企業横断、セクター横断のプロジェクトでインパクトを生み出すためには、スローリーダーシップのしなやかさが必要です。 本講座では、心の「旗を立てる」こと、「聴ききる」こと、「ともに変わる」ことを可能にするための思考と技術を演習とグループワークによって獲得します。

【スロー?リーダーシップ特論】 ?授業レポートはこちら

到達(習得)目標

1)スローリーダーシップの前提である、自分自身のほんとうに大切なことに気づき、心の旗を立てること
2)スローリーダーシップのコア技術である、傾聴と共感の技術と在り方を体得すること
3)スローリーダーシップで結果を出すための知識である、「ともに変わる」という組織変容を生み出すためのステップを理解すること

講義スケジュール

講義
回数
講義テーマ
1,2 ?イントロダクション:リーダーシップ理論の変遷、スローリーダーシップとは
?ケースメソッドを通じた議論

「旗を立てる」ワークショップ
?探求家セッション
?リーダーシップ挑戦テーマの設定
3,4 レクチャーと演習
?傾聴と共感の技術の理解
?お互いの感情と価値観を深く聴きとる

「聴ききる」ワークショップ
?リーダーシップ課題を聴きあう共感セッション
?相互フィードバックセッション
5,6 レクチャーと演習
?ロジックモデル
?未来の置き石モデルの理解

「ともに変わる」ワークショップ
?挑戦テーマのロジックモデル作成
?ロジックモデルを実現するための「未来の置き石モデル」の作成
7,8 スローリーダーシップ宣言
?どんな旗を立てるか?
?誰の声をどうやって聴ききるか?
?ともに変わることでどんなことが起こるだろうか?

スローリーダーシップの振り返り
?相互フィードバック

開講について

開講時期: 4学期
開講形態: 2コマ(180分)×4日間
講義回数: 全8回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。

テキスト/参考図書

【テキスト】
資料を適宜、配布します

【参考図書】
適宜


※上記は一部追加?変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。

まずは1科目から受講したい方へ
科目等履修生(単科生)の募集

未来のキャリアが、いま動き出す

「変わりたい」あなたの次の挑戦を、KIT虎ノ門で。
一歩前に進んでみませんか?