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「KITビジネスアーキテクトプロジェクト」が文部科学省GP(優れた取組)に選定(9/10)
--GP制度開始以来、7年連続12件目--
金沢工業大学では、文部科学省が各大学?短期大学?高等専門学校の教育改革の取組の中から、「優れた取組」(「Good Practice」 略称「GP」)を選定する平成21年度「大学教育?学生支援推進事業」 大学教育推進プログラム(テーマA)に、情報学部の取組である「KITビジネスアーキテクトプロジェクト」が選定されました。
文部科学省では、GPプログラムとして「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」及び「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」を実施し、平成21年度からは「大学教育?学生支援事業」のテーマA「大学教育推進プログラム」において大学教育改革の取組を推進しています。
金沢工業大学のGP選定は、平成15年度にGP制度が始まって以来、7年連続12件目となり、その成果は全国の国公私立大学の中でもトップクラスに位置しています。
金沢工業大学は「教育付加価値日本一の大学」を目指して、社会が必要とする教育、研究、サービスの継続的な改善活動に努めるとともに、その卓越性を追究し、社会に貢献します。
「KITビジネスアーキテクトプロジェクト」の概要
金沢工業大学(以下本学)では、建学の理念“人間形成?技術革新?産学協同”に基づき、教育実践目標を「自ら考え行動する技術者の育成」と明確に定めています。その教育目標の実現に向けた教育実践の基軸は、教員が「教える教育」から、学生が「自ら学ぶ教育」への転換にあります。これは、学生、教職員がお互いに必要な知識を与え合い、共同と共創による知恵の生産を行う場の構築に取り組むことを意味し、質の高い教育を実現する上で最も重要なことであると位置付けられています。
一方、情報通信技術の進歩により、情報通信技術を活用したサービスが人々の生活や企業の経営に多くの付加価値をもたらすようになり、その一端を担う情報通信技術者は、その変化をタイムリーに汲み取る高いアンテナを有し、サービスを提供する顧客の立場に立った解決策を提供できるよう自ら考え行動しなければなりません。
このような社会環境の中で「自ら考え行動する技術者」を輩出するために、本学は、学生が将来活躍する社会環境への理解を深めるリアリティのある学習環境と、学生自らがその環境の中で多くの経験を積む教育実践の場を構築し継続的に提供する必要があります。
これらを踏まえ、本取組では、産業界との緊密な連携により、社会環境変化に対応する企業の情報通信技術を活用した、改善?改革を教育実践のテーマとして位置づけ、複雑な社会的制約の中で問題発見解決に取組む「KITビジネスアーキテクトプロジェクト」を実践します。
具体的には、課外において、学生の自発的な問題発見解決プロセスの修得を推進する「ソリューション提案コンテスト」(※企業の課題に対する解決策の提案を競う)と、本学教育実践の柱である「プロジェクトデザイン科目」を、連携企業ならびにプロジェクトテーマの観点から連動させ、企業から提供される実践的な課題に対して、正課学習-課外学習の両面から問題発見解決に取り組みます。また、プロジェクトに参画する学生は、学科を横断するチーム編成し、複数の専門領域の融合による解決策の創出を行います。この際、解決策に必要な幅広い専門知識の修得を推進するために、本学の情報学部に位置付けられる4つの学科、(威廉希尔中文网站情報学科、心理情報学科、情報経営学科、情報工学科)の教育実践目標から、企業の改善?改革に必要となる専門科目を抽出し、eラーニングによる学習環境を提供します。
これにより、学生の学習意欲ならびに幅広い専門への修学意欲が図られ、充実した学習時間の確保による教育実践の質の保証ならびに単位の実質化を図ります。また、学生はプロジェクト成果に対する指導担当教員や連携企業からの評価を踏まえて、自らが掲げた人材育成目標に対する達成度を実感すると共に、今後のより具体的な修学計画を立案することが可能となります。この一連の行動は、「自ら考え行動する技術者」として企業で活躍するために、生涯学び、技術者として成長し続けるための必須スキルとなります。
なお、本取組を円滑に実践するために、情報学部長を中心に情報経営学科の教員を推進リーダーと位置づけ、情報学部4学科のプロジェクト担当教員と教育支援スタッフが参画するプロジェクト推進チームを発足し、運営、実施結果の評価改善、さらには、連携企業を巻き込んだ産学連携FD?SD活動を実践し産学が一体となって取り組みます。
このように、「KITビジネスアーキテクト」という新たな教育付加価値を提供する教育システムを構築し、本学学士課程教育のさらなる特色化を図ってまいります。
<「KITビジネスアーキテクトプロジェクト」申請書>
http://www.kanazawa-it.ac.jp/about/pdf/h21gp.pdf
<GP制度開始以来、7年連続12件選定。金沢工業大学のGP選定プログラム>
http://www.kanazawa-it.ac.jp/about/hyoka/gp.html
<大学教育の充実-Good Practice- 文部科学省ホームページ>
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp.htm