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皮膚、骨などの組織再生に利用可能。
水のみを溶媒とした多機能性「生体材料」を開発(5/25)
金沢工業大学応用化学科の大澤敏教授と株式会社スギノマシン(富山県魚津市)は、共同研究によってキチン?キトサンナノファイバー を用いた多機能性生体材料を開発しました。
組織再生用指様多孔質体中での組織培養
キチン.キトサンは蟹の甲羅などを形成している天然由来の多糖類で、再生医療分野で注目されている素材。これをナノレベルの微細なファイバーにしたものがキチン?キトサンナノファイバーです。
従来の有機溶媒や酸、アルカリを使用した方法とは異なり、水のみを溶媒として用いているため、生体への安全性が高いことを特徴としています。
生体適合性や抗菌性、保水性に優れたシートやペースト、エマルション(乳濁液)を製造できるため、骨?皮膚?血管などの生体組織再生用基板や、創傷被覆材(人工皮膚)、UVカット化粧品や保湿クリームなど、さまざまな分野での活用が期待されています。