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夢考房チームがレスキューロボコンで2年連続「消防庁長官賞」受賞
夢考房チームの消防庁長官賞受賞は昨年に引き続き2度目です。(注3)
「レスキューロボットコンテスト」は、6分の1スケールの被災地を模した競技フィールドで、レスキュー活動を行う競技会です。フィールド内に設置されたヘリコプターカメラを模した「ヘリテレ」とロボット搭載カメラからの画像のみでロボットの操作を行います。フィールド内にはガレキと被災者を模した人形「ダミヤン」が配置されており、ガレキを撤去しながらダミヤンを救助する時間と、いかにダミヤンにダメージを与えず救助できるかを競います。(注4)
8月7日(土)?8日(日)に開催された競技会本選には、予選 を通過した12チームが出場しました。(注5)
夢考房チームは、実際の救助現場ではヘリコプターからの視点で要救助者を見つけることができないという独自の考えから、2008年度から「ヘリテレ」を使用せず、探査ロボットを使ったより現実に近い現場でのロボット運用を行っています。(注6)
この現実に近い救助方法や、携帯可能なトランク型コントローラの採用、そして「ダミヤン」搬送時のダメージが最も少なかったことが評価され、消防庁長官賞を受賞しました。
探査ロボット「Alkaid-アルカイド」
万能ロボット「Elnath-エルナト」
ガレキ撤去ロボット「Regurus-レグルス」
救助ロボット「Fomalhaut-フォーマルハウト」
なお夢考房チームは2010年8月20日?21日に台湾で開催される社団法人計測自動制御学会(SICE : The Society of Instrument and Control Engineers)主催の国際会議「SICE 2010」に招待され、レスキューロボットのデモンストレーションを行うことになっています。
/kitnews/2010/1188557_2348.html
(注1)主催:ロボット×レスキュー2010実行委員会。特別共催:総務省消防庁、日本消防検定協会。共催 計測自動制御学会システムインテグレーション部門、日本ロボット学会など。
(注2)当コンテストでは、他チームとの相対的な勝敗は第一ではないという姿勢から、順位での表彰はしていません。
(注3)夢考房チームは2003年の第3回大会から参加。2009年大会では消防庁長官賞とベストロボット賞をダブル受賞しています。
(注4) 被災者を模した人形「ダミヤン」は身長20~30cm。圧力センサや加速度センサが内蔵され、痛みや不快感が計算されます。12分間のレスキュー活動時間内に3体のダミヤンを救助?搬送します。
(注5)7月4日に開催された予選には20チーム参加。
(注6)夢考房チームは、探査ロボット1機、ガレキ撤去ロボット1機、救助ロボット1機、万能ロボット1機の計4機で競技に臨みました。
【レスキューロボットコンテストホームページ】
http://rescue-robot-contest.org/index.html
【夢考房メカニカルサポート】
http://www2.kanazawa-it.ac.jp/mecha-sp/