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わが国初の準天頂衛星「みちびき」の民間利用実証実験にKITの2グループが採択
今年9月11日(土)に打ち上げを予定している わが国初の準天頂衛星初号機[愛称:みちびき](QZS-1)を使った民間利用実証実験に、金沢工業大学環境?建築学部 環境土木工学科の鹿田正昭教授グループ(関連企業7社)と徳永光晴教授グループ(関連企業2社)の2件が採択されました。(注1)
準天頂衛星は常に天頂方向にあるため、山やビル等に影響されず全国をほぼ 100%カバーする高精度の衛星測位サービスの提供が可能となります。 (注2)
GPSの測位精度が飛躍的に高まり、GPS信号を受信機が捕捉するまでの時間が短縮されます。
準天頂衛星は常に天頂方向にあるため、山やビル等に影響されず全国をほぼ 100%カバーする高精度の衛星測位サービスの提供が可能となります。 (注2)
GPSの測位精度が飛躍的に高まり、GPS信号を受信機が捕捉するまでの時間が短縮されます。
測位精度は、GPSのみの単独測位の場合、10メートル程度であるのに対し、準天頂衛星を使うと1メートル以下に向上すると言われています。
民間による利用実証実験は、?みちびき?から発信される信号を利用した将来の事業化、産業振興、国民生活の向上等に向けて財団法人衛星測位利用推進センター(SPAC)が公募したものです。
- 鹿田教授グループの実証実験
LEX信号(cm級測位)を用い、既存のシステムとの精度比較(移動体走行時、都市域?山間域、他)など様々な実験を石川県、富山県、新潟県で行います。
- 徳永教授グループの実証実験
L1-SAIF信号(サブメータ級測位)を用い、都市部におけるGPS信号との測位精度比較や、モバイル端末を活用した観光向地理空間情報を提供システムの実用性の実証実験などを石川県、新潟県で行ないます。
【準天頂衛星システムとは】
米国のGPSや欧州が開発中のGalileo等に代表される衛星測位システムのひとつで、常に日本の天頂付近に1機の衛星が見えるように、複数の衛星が準天頂軌道と呼ばれる傾斜地球同期軌道を周る衛星測位システムです。
衛星が常に天頂方向にあるため、山やビル等に影響されず全国をほぼ 100%カバーする、高精度の衛星測位サービスの提供が可能となります。
(注1)
準天頂衛星「みちびき」は9月11日(土)に打ち上げが決定し、19:45からJAXAのみちびき特設サイト等で中継が行われます。
みちびき特設サイト:http://www.jaxa.jp/countdown/f18/index_j.html
(注2)
常に天頂にいるためには3つの衛星が必要です。「みちびき」はその初号機となります。