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「JACS全日本学生建築コンソーシアム2010住宅設計コンペ」
大学院生が優秀賞を受賞
全国の学校に在籍する学生を対象に、全日本学生建築コンソーシアムが主催する「JACS全日本学生建築コンソーシアム2010住宅設計コンペ」で、工学研究科博士前期課程建築学専攻1年で蜂谷研究室の藤本泰亘さんが優秀賞(特別賞)を受賞しました。
応募総数611作品のうち、1次審査で30作品に絞られた後、2次の公開審査は8月21日(土)に新宿パークタワーのリビングセンターOZONEで行われました。公開審査の最終選考では3人に絞られた応募者がプレゼンテーションを行い、最優秀賞をめぐって公開ディスカッションが行われた。その結果、最優秀賞1点が決定し、次点となった藤本さんには審査員から特別賞が授与されました。
本コンペティッションは「住まいの原点を再考する」というテーマのもとに、2010年のこの国における生活を考察したうえで、本当に大切なものを考え、作者が今考える住まい像を創造するというもの。このテーマに対し、藤本さんは現代の住宅を重装備化したシェルターととらえ、合理的な快適性を得たことで失われた精神的な豊かさの喪失、空間の無個性化、家族の無個性化について問題提起し、都市空間に潜在している様々な境界空間の魅力ある空間体験や空間要素について考察?分析を行い、新しい住宅の可能性に挑戦しました。表現された空間は都市と住宅との肌理を具現化し、一つひとつの空間としての固有性があり、更にその空間が家族の個性を引き出すことを主張しています。