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医工融合で重症心不全患者に対するオーダーメード心臓形態矯正ネットを研究開発
重症心不全患者に対するオーダーメード心臓形態矯正ネットの研究開発を金沢医科大学の秋田利明教授(心臓外科)や金沢工業大学機械工学科の山部昌教授らの研究グループが始めました。
「繊維リソースいしかわ」が事業管理機関となり、経済産業省の平成22年度「課題解決型医療機器の開発?改良に向けた病院?企業間の連携推進事業」に採択された研究です。
重症心不全患者にみられる進行性の心臓拡大の治療では、メッシュ状のネットで心室をくるむ治療が行われていますが、現在は、手術中にネットの大きさを調整しなければならず、心臓の拡張と収縮のバランスが困難です。
研究グループでは、心不全患者の心臓画像をもとにしたオーダーメード方式の心臓形態矯正ネットの設計?製造手法の開発を行い、心不全患者の体への負担を減らした治療の実現を目指しています。