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「レスキューロボットコンテスト」で夢考房チームが栄誉ある竸基弘奨励賞を受賞
金沢工業大学の夢考房メカニカルサポートプロジェクト(チーム名「MS-R」)が2011年8月6日(土)、7日(日)に神戸サンボーホールで開催された「第11回レスキューロボットコンテスト」 にて、実際の災害現場に即した実践的なレスキューロボットシステムが評価され、栄誉ある竸基弘(きそいもとひろ)奨励賞を受賞しました。
レスキューロボットコンテストは大地震で倒壊した市街地を模擬した6分の1スケールのフィールドで、遠隔操作のロボットを使って、要救助者を模擬した人形(レスキューダミー)を救助する競技です。
http://rescue-robot-contest.org/
竸基弘奨励賞は、1995年1月17日に阪神淡路大震災で倒壊したアパートの下敷きになり23歳の若さでなくなった、当時神戸大学大学院の博士前期課程1年生であった竸基弘(きそいもとひろ)氏にちなんで、レスキューシステムの研究開発に顕著な貢献のあった40歳未満の若手の研究者、技術者を表彰し、研究開発を奨励することを目的とした賞です。
竸基弘氏は神戸大学大学院で視覚と力学を融合したロボットによる知的マニピュレーションについての研究をしており、将来は人を癒すロボットの研究開発に取り組む夢を持っていました。この賞は竸基弘氏の遺志を継ぎ、人を助けるレスキューに関連するシステムの研究開発に対する業績を表彰の対象としています。
レスキューロボット、レスキューシステムを志す研究者や技術者の裾野を広げるため、2009年度より、工学系の学生を対象にした竸基弘賞の「奨励賞」が新設され、「レスキューロボットコンテスト」「計測自動制御学会SI部門」参加学生を対象に「奨励賞」の選考と授賞を行っています。
夢考房チーム「MS-R」のロボットは、ロボット自身が収集した災害現場の情報やロボット同士の位置情報を共有するマップシステムを搭載し、さらに機動力を格段に高めた携帯型の操作ボックスを実践導入しました。これらの実際の災害現場に即した、実践的なシステムが評価され今回の竸基弘奨励賞につながりました。