記事詳細
アジアの学生と多国籍チームを組み、課題解決を海外で実践。「ラーニングエクスプレス」が「朝日みらい教育賞」グローバル賞受賞
金沢工業大学?金沢高専の学生がアジアの学生達と多国籍チームを組み、アジアの村で課題解決を実践するグローバル人材育成プログラム「ラーニングエクスプレス」が、未来志向の先進的な教育活動を表彰する「2015年度 第2回朝日みらい教育賞」グローバル賞を受賞しました。
表彰式は2月6日に都内で行われます。
朝日みらい教育賞(主催 朝日新聞社)は、「未知なるもの、答えがひとつではない複雑な問題に果敢に挑み、新たな価値を生み出す力」、「自ら問いを立て、答えを導き出す学び力」を持った自律的な人を育む取り組みを表彰するため2014年度に創設されました。
第2回となる2015年度は210件の応募があり、4件が選ばれました。
「ラーニングエクスプレス」が受賞したグローバル賞は、グローバル化時代を生きるための力を重視した教育を表彰する賞で、「グローバル社会で生きるための能力、日本?世界が直面する諸問題を理解し、対応するための教育や、学び支援の取り組み」を対象としています。
グローバル人材育成プログラム「ラーニングエクスプレス」とは
「ラーニングエクスプレス」は技術者教育の世界標準である「CDIO」(Conceive:考えだす、Design:設計する、Implement:行動する、Operate:操作?運営する、の頭文字)加盟校であるシンガポール理工学院、金沢工業大学、金沢高専の3校が協働して行う国際的なソーシャルイノベーションプロジェクトです。
金沢工業大学?金沢高専の学生がアジアの学生達と多国籍チームを組み、インドネシアの村で約2週間、ホームステイします。
そして、ユーザーが何を必要としているのかを考え、解決策を創出する「デザインシンキング」の手法を取り入れ、地域発展、環境問題、持続可能な社会の観点から、村人の立場になって必要とされるものを考えます。
生み出した解決策はプロトタイプ(試作品)として具体化し、村人に提案します。提案された解決策は帰国後、製品化を行い、村での導入を目指します。
多国籍チームでは会話やディカッション等チーム活動はすべて英語で行われ、プロトタイプの試作や製品化は現地で入手できる材料や技術を用いて行います。
【参考】
世界水準の教育を実践しグローバル人材を目指す。
KITの「イノベーション力」教育システム
http://www.kanazawa-it.ac.jp/innovation/