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第41回複合材料シンポジウムで優秀学生賞を受賞。
大学院高信頼ものづくり専攻博士前期課程1年の古澤さん
大学院高信頼ものづくり専攻博士前期課程1年の古澤佳樹さんが、平成28年9月15日から16日にかけて高知工科大学で開催された第41回複合材料シンポジウムにおいて「優秀学生賞」を受賞しました。
同賞は日本複合材料学会主催の複合材料シンポジウムにおいて、最優秀発表賞である「林学生賞」1件に次いで、優秀な発表をおこなった学生に授与されるもので、今回は3件が表彰されました。
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は軽量で変形しにくく、強度に優れるため、特に軽量化が重視されている航空機や宇宙機などで多用されています。しかし、CFRPはわずかな衝撃であっても、材料内部に割れや層のはがれといった外見で判断することの困難な破壊が複雑に生じ、それによって特性が大幅に低下する恐れがあります。中でも層のはがれにくさ(層間破壊じん性)は、破壊の進展を考える上で重要な因子です。
従来は非対称に積層したCFRPでは、作製時に反りが生じることから、対称積層板でしか層間破壊じん性を評価できませんでした。しかし、古澤さんの研究では、反りを生じない非対称積層に関する研究論文を参考に、繊維の向きが様々に変化した場合の、積層板の層間破壊じん性とその破壊メカニズムを実験的?解析的に考察し、その成果が評価されました。
【講演題目】CFRP積層板の0°/45°層間における静的層間破壊じん性の評価
【著者】古澤佳樹、斉藤博嗣(指導教員)、金原勲
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