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TV番組視聴率とWeb閲覧データを分析し、優れた解析指標を提案。経営情報学科4年の薮内天貴さんらが経営情報学会全国研究発表大会で「学生優秀発表賞」を受賞
経営情報学科4年の薮内天貴さん(石原正彦研究室)らが、6月22日に開催された経営情報学会全国研究発表大会において、ビッグデータ解析の研究成果を学生ポスターセッションにて発表し、「2019年度学生優秀発表賞」を受賞しました。この研究は、石原研究室が、岩手県立大学、大東文化大学、大阪府立大学の3研究室とともに取り組んだもので、優れた解析指標を提案したことが評価されました。
発表テーマ:TV番組視聴履歴に基づく視聴者ロイヤリティの評価指標の提案
著者:佐々木誠治(岩手県立大学)、阿部蕉太(同左)、高島悠佑(同左)、石丸悠太郎(大阪府立大学)、薮内天貴(金沢工業大学)、金井宙斗(大東文化大学)、川上広海(同左)、後藤裕介(岩手県立大学)、森田裕之(大阪府立大学)、石原正彦(金沢工業大学)、白井康之(大東文化大学)
薮内さんら4研究室の学生は、「平成30年度データ解析コンペティション」の一環として今回の研究に取り組みました。本コンペはTVプログラムの視聴履歴とWeb閲覧データ(約7,000世帯分)を分析し、その成果物を競うものでした。薮内さんらは既存の分析指標では評価できない視聴の盛り上がり度を表す“累積視聴選好度”(P)や“視聴継続性”(C)を評価する指標を新たに開発し、“PCV分析”を提案するとともに、それらの指標を用いた分析の有用性を検証しました。コンペティションにおいては部会(予選会)にて優秀賞を受賞しましたが、社会人チームと互角の評価を受けながらもう一歩及ばず、本大会出場は逃しました。このコンペティションでの成果をまとめ発表した論文が、今回、経営情報学会で学生優秀発表賞に選ばれました。
※データ解析コンペティション:経営科学系研究部会連合協議会が主催する「共通の実データを元に、参加者が分析を競う」ことを目的として開催されているコンペです。POSデータのような取引データや、生活者の意識を調査したアンケートデータなどが提供されます。