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石川発の炭素繊維複合材が耐震補強材として日本初のJIS(日本産業規格)に認定。 金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(ICC)と小松マテーレ株式会社が共同開発。インフラへの社会実装に弾み
金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(以下「ICC」)が文部科学省の「革新的イノベーション創出プログラム」(COIプログラム)中核拠点として、小松マテーレ株式会社(本社 石川県能美市) と共同で開発した熱可塑性炭素繊維複合材料「カボコーマ?ストランドロッド」が、「耐震補強用引張材-炭素繊維複合材料より線」として令和元年11月20日、JIS(日本産業規格)に認定を受けました(JIS番号:A5571)。
炭素繊維関連製品のJIS認定は今回が日本で初めて。また平成25年度に開始された文部科学省COIプログラムとしても、初めてのJIS認定となります。
ICCは、文部科学省が企業だけでは実現できない革新的なイノベーションを産学連携で実現するために全国で18か所選定した中核拠点の一つです。革新的な炭素繊維複合材を開発し、インフラへの社会実装を目指しています。
ICCと小松マテーレ株式会社がこのたび開発した「カボコーマ?ストランドロッド」は、日本の伝統産業である組紐の技術と、現代の炭素繊維の技術を融合した強さとしなやかさを有するロープ状の材料です。
従来工法(鉄筋ブレース)と比べ、「軽量(比重は鉄の1/4)でロッドを巻いた状態で搬入ができるため輸送コストを大幅に減らせる」、「長さに制限がなく、長くてもたわみが少ない」、「柔軟性があり、配置の自由度が高い」、「強度が高く、鋼棒よりも細くでき、建造物への負担が小さい」、「錆びず結露もしないため、経年劣化に強く耐久性に優れる」、「剛性が鉄より低く、木材により近いため、木材を傷つけず腐食させにくい」などの利点があります。
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