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脳波を使った生体認証システムに関する大学院情報工学専攻の山下正人さんの論文が情報処理学会の英文論文誌『JIP(Journal of Information Processing)』のSpecially Selected Paper(特選論文)に選出。2019年度の情報処理学会英文論文誌の中でも特に傑出したものとして評価

金沢工業大学大学院 工学研究科 情報工学専攻 博士前期課程2年の山下正人さんの論文「Examination and It's Evaluation of Preprocessing Method for Individual Identification in EEG」が情報処理学会の英文論文誌『JIP(Journal of Information Processing)』の2019年度 「Specially Selected Paper」(特選論文)に選出されました。

情報処理学会では論文誌ジャーナル及びJIP(Journal of Information Processing)に掲載の論文から、多くの研究者が参照すべき論文に対し「特選論文」(英語名 Specially Selected Paper)の名称を与えています。

英文論文誌『JIP(Journal of Information Processing)』の場合は、各発行号における傑出した論文のうち上位約10%の著者に対して「Specially Selected Paper」を授けており、山下さんの論文は特に傑出したものとして評価されたことになります。

情報処理学会2019年度 Specially Selected Paper(特選論文)に選出された山下さん

山下さんの論文について

山下さんの論文「Examination and It's Evaluation of Preprocessing Method for Individual Identification in EEG」は『JIP Vol.28』に掲載されました。脳波を使った生体認証システムを論じたものです。

Abstract(原文は英文)

近年は人とコミュニケーションを行い、脳の情報を使ってロボットを操作するBMI(Brain-machine Interface)と呼ばれる技術に関する研究が活発に行われている。BMIを使用した認証機能はこれまでも研究されてきたが、多くの研究は特徴抽出や学習モデルの創出にフォーカスしたもので、前処理の有効性を論じた研究はほとんど観られない。当論文では、筆者らは画像刺激の手法を用いた脳波の生体認証機能を実装し、画像刺激時の脳波を使った生体認証システムを提案した。同時に筆者らは認証システムにおける前処理(digital filter, artifact countermeasure, epoch)の方法を検証するため、認証精度の変化を評価した。結論として、認証精度は提案した前処理を実行することで向上した。加えて、当システムを使ったことで、利便性とセキュリティも向上したことも示した。

Measurement environment

Proposed system

Masato Yamashita, Minoru Nakazawa, Yukinobu Nishikawa, Noriyuki Abe:Examination and It's Evaluation of Preprocessing Method for Individual Identification in EEG,JIP,Volume 28,Pages 239-246(2020)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ipsjjip/28/0/28_239/_article

情報処理学会 Specially Selected Paper選定webページ

https://www.ipsj.or.jp/english/organization/aboutipsj/award/ssp_award.html

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