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情報工学科の山本教授が、岡山工業高校の高校生36名を対象に「AI基礎」特別授業を実施。STEAM教育の一環として、AIの歴史や深層学習について、演習を取り混ぜながら講義
情報工学科の山本教授が、3月2日(火)に、岡山工業高校の高校生36名を対象として「AI基礎」特別授業を実施しました。
これは、岡山工業高校からSTEAM教育の一環として実施の要望があったものです。金沢工業大学と岡山県高等学校工業教育協会は2017年10月6日に「高大接続に関する連携協定」を締結しており、今回の要望は、この協定に基づいて岡山工業高校から連絡があったものです。高大接続に関する連携協定は、産業界に求められる実践的な専門知識、技術及び技能を有する人材育成にむけて、人的交流や知的資源の相互活用等の連携協力を推進し、高大接続による工業教育の発展をめざして締結されました。
今回の授業には情報技術科2年生を中心に、受講を希望する他学科の生徒も合わせて36名の参加がありました。また、岡山工業高校の教員8名、岡山県内から笠岡工業高校と東岡山工業高校の教員も授業に参加しました。
「AI基礎」特別授業は、以下の3部構成で実施されました。
9:00~9:50 AIの歴史とニューラルネットワーク
10:00~10:50 深層学習入門
11:00~11:50 現在のAIの限界とこれから
山本教授は、約60年前の1960年から注目されていた「人工知能」の歴史の話をスタートに、AIの原理、人間の脳とAIの仕組み、現在のAIブームとその限界やAIに取って代わられる仕事とAIではできない分野の仕事などについて講義しました。この授業はZoomによる開催でしたが、チャット機能を使って双方向で授業が進められ、高校生の質問や意見を積極的に取り入れる形式で進められました。また、生徒が機械学習プラットフォーム「TensorFlow」や「Teachable Machine」を使ってAIを実際に体験しました。終了後も質問が多く寄せられ、予定の時間を20分オーバーして授業が終了しました。
2021年度は参加枠を広げ、岡山工業高校全学科や岡工協加盟校にも参加を呼びかけ開催する計画です。
【関連ページ】
岡山県高等学校工業教育協会と金沢工業大学が高大接続に関する連携協定を締結。課題解決型学習に関する共同研究と教員研修、人材育成で協力(2017年10月11日)