記事詳細

金沢工業大学ロボティクス学科と三協立山株式会社タテヤマアドバンス社が、ロボットが操作する次世代スライド棚の共同研究を開始。ロボット競技会World Robot Summit 2020での実証実験を計画

金沢工業大学(石川県野々市市) ロボティクス学科の出村公成教授と鈴木亮一教授と三協立山株式会社タテヤマアドバンス社(東京都中央区)は、近未来のコンビニエンスストアでの使用を想定した次世代スライド棚の共同研究を2021年6月1日よりスタートしました。

共同研究の背景?内容

近年、無人で自動決済可能なコンビニエンスストアが登場しておりますが、さらなる省力化をめざして、商品の陳列、消費期限切れ商品の廃棄などをロボットで行う研究?開発が進みつつあります。出村研究室では、協働ロボット「Sawyer」を活用した工場自動化のためのロボット活用の実証実験を行っており、World Robot Summit 2020への参加を通して商品の陳列?廃棄を行うロボットの開発を行っています。また、タテヤマアドバンス社はコンビニエンスストアの陳列棚等の什器類を開発?販売しており、将来に向けて、商品陳列用の次世代スライド棚の研究を行っています。

今回の共同研究では、近未来のコンビニエンスストアに必要と考えられる、ロボットが操作可能な次世代スライド棚のプロトタイプを設計し、その評価を行います。 金沢工業大学は、ロボットと次世代スライド棚とのインタフェース、スライド棚開閉部の制御ソフトウェアの開発?評価を行い、近未来のコンビニエンスストアに必要となる次世代スライド棚とその環境についてタテヤマアドバンス社と協議します。

陳列?廃棄作業を行うロボットを開発するだけでなく、電子制御された陳列棚を研究し、両者を組み合わせることで、高効率な作業を実現することが期待できます。

ロボット競技会「World Robot Summit 2020」での次世代スライド棚の活用

出村研究室Happy Robotチームは、2021年9月9日(木)~12日(日)にAichi Sky Expo (愛知県国際展示場)にて開催されるロボット競技会「World Robot Summit 2020 愛知大会」に出場し、フューチャーコンビニエンスストアチャレンジの部門に参加します(遠隔参加)。この競技は、ロボット技術によりコンビニエンスストアの従業員の負担を軽減し、顧客に新たなサービスを提供する未来のコンビニエンスストアを実現することを目的とした競技です。競技には以下の3つのタスクがあります。

1. 陳列?廃棄タスク:おにぎりやお弁当などの商品の陳列や廃棄

2. 接客タスク:ロボット技術を利用した接客サービスの提供

3. トイレ清掃タスク:トイレの便器と床清掃

競技参加にあたり、タテヤマアドバンス社から、競技会用のロボットの仕様にあわせて新規設計された、陳列?廃棄タスクのための次世代スライド棚(陳列棚)のプロトタイプを提供して頂きました。このスライド棚に、出村研究室が開発した電子回路と制御ソフトウェアを搭載し、大会では、ロボットと次世代スライド棚で競技に臨み、実証実験を行います。

World Robot Summit 2020 愛知大会

次世代スライド棚(右)と協働するロボットアームのSawyer(左)

KIT金沢工業大学

  • Hi-Service Japan 300
  • JIHEE
  • JUAA
  • SDGs

KIT(ケイアイティ)は金沢工業大学のブランドネームです。

Copyright © Kanazawa Institute of Technology. All Rights Reserved.