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大学院生の小原優斗さんが第82回応用物理学会秋季学術講演会で「Poster Award」を受賞。Eu3+添加SrAl2O4のラジオフォトルミネッセンス特性について評価?報告

大学院工学研究科バイオ?化学専攻博士前期課程1年(岡田豪研究室)の小原優斗さんが、9月21日~23日にオンライン開催された「第82回応用物理学会秋季学術講演会」で、「Poster Award」を受賞しました。

同賞は応用物理学会学術講演会において、応用物理学の発展に貢献しうる優秀なポスター講演を行った会員に対して贈られるもので、ポスター総講演件数562件に対し小原さんの発表を含む12件が選出されました。

今回受賞対象となった研究のテーマは「Eu3+添加SrAl2O4における放射線線量計用蛍光体としてのRPL特性」で、長残光蛍光体(もしくは蓄光材料)として有名な母体化合物であるSrAl2O4において新たな蛍光現象であるラジオフォトルミネッセンス(RPL)特性が見い出されたため、その基礎的な特性について報告を行いました。RPLとは、物質が放射線と関わりを持つことにより蛍光を呈する特性が付与される現象のことを指し、例えば、放射線照射歴のあるRPL材料に紫外線などの光を当てると、発光が生じるようになります。この発光強度は放射線量に比例するため、被ばく線量計測用の検出器などに実用化されています。一方、RPLは非常に珍しく、分野全体において材料探索、現象理解、新規応用展開が進んでいない問題を抱えています。今回の研究成果により新たな材料の幅や知見が広がり、今後の現象解明や材料設計指針の確立が期待されます。

小原優斗さん

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