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大学院高信頼ものづくり専攻と機械工学科の学生チームが「IHI/SAMPE Japan学生ブリッジコンテスト」で優勝。参加カテゴリーで3連覇を達成
大学院高信頼ものづくり専攻と機械工学科の学生5人のチームが「IHI/SAMPE Japan学生ブリッジコンテスト」に参加し、2019年度、2020年度に続き、参加カテゴリーでの3連覇を果たしました。
「IHI/SAMPE Japan学生ブリッジコンテスト」は、株式会社IHIと先端材料技術協会(SAMPE Japan)が主催するコンテストで、2021年12月3日に東京ビッグサイトで開催されました。本コンテストは、参加学生がCFRP(炭素繊維強化プラスチック)ブリッジの作製を通して、構造設計および成形方法等を工夫し、ものづくりの経験と設計能力を培うことを目的としています。CFRPブリッジの強度試験のほか、材料や製作方法?設計方針をプレゼンテーションし、順位が競われます。参加チームはCFRPブリッジを会場に持参し、厳密な計量、採寸を経て、会場内の力学試験機により耐荷重試験を行いました。
威廉希尔中文网站の心配はありましたが、2020年度とは異なり2021年度は東京での現地開催となり、条件の異なる2つあるカテゴリーに対して、金沢工業大学、京都工芸繊維大学、岐阜大学、千葉工業大学、東京大学、東京理科大学、豊橋技術科学大学、日本大学の8大学?計15チームが参加しました。
本学高信頼ものづくり専攻の学生と機械工学科4年生で構成された有志学生5人によるチームは、850gの重量のCFRPブリッジを用意し、耐荷重が10,000lbf(約4.5ton)のカテゴリーGに参加しました。参加チームの中で本学チームは唯一、規定荷重を上回る12,000lbfで破壊しました。
今回出場した高信頼ものづくり専攻博士前期課程2年の大平裕介さん、同1年の岩崎大輝さん、岩間良輔さん(リーダー)、遠藤将輝さん、機械工学科4年の高橋和也さんの5名は、いずれも複合材料の研究を行っている斉藤博嗣教授の研究室に所属しています。各自の研究テーマを通して培った数値シミュレーションや、材料?構造設計、成形技術などの知識と経験に基づきブリッジを設計?作製しました。さらに、今年度の授業「高信頼ものづくり専攻統合特論」では、受講生がミニチュアCFRPブリッジの設計をテーマとして活動し、大会メンバーの博士前期課程1年の3名は各自が構造設計を行いました。加えて、本学革新複合材料研究開発センター(ICC)の研究員による技術サポートを受けて複合材料の成形および加工を行いました。
2016度年より始まった本コンテストで、金沢工業大学のチームは、翌2017年度に初優勝し、アメリカで開催された世界大会へ出場を果たしています。その後は規定荷重に届かない結果が続いていましたが、前年度の課題を抽出し、翌年度に設計に反映させる取り組みを続けてきていました。2021年度は、チームメンバーが行ったCFRP構造の設計と作製方法の改良が今回の成果に結実し、参加した学生の大きな自信と経験になりました。