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岡田豪講師の研究「次世代エネルギー社会を見据えた環境量子モニタリング素子の開発」が岩谷科学技術研究助成に採択
応用化学科の岡田豪講師の研究「次世代エネルギー社会を見据えた環境量子モニタリング素子の開発」が、岩谷科学技術研究助成に採択されました。
岩谷科学技術研究助成は、公益財団法人岩谷直治記念財団が行う、エネルギー及び環境に関する独創的で優れた研究に対する助成事業です。採択件数は毎年65件程度で、岡田講師に対して助成金200万円が贈呈されました。贈呈式は3月7日にオンラインで開催されました。助成を受け、1年の研究期間で、主に中性子検出を目的とした蛍光体材料の開発と実証研究を行う予定です。
研究概要
研究課題:次世代エネルギー社会を見据えた環境量子モニタリング素子の開発
日本では、2050年カーボンニュートラルに向け、原子力による高温ガス炉を活用した水素製造の技術開発に注力される方針が政府により示されています。原子力技術の安全な利用には核反応により放出される中性子の検出が不可欠であり、従来の中性子検出器には検出媒体として3 Heガスが用いられてきました。近年、この3 Heの価格が高騰し、日本国内の供給量が毎年減少しつづけており、代替する中性子検出器の開発が急務とされています。このような中、岡田講師は代替する中性子検出方式としてラジオフォトルミネッセンス(RPL)現象に着目し、中性子検出用のRPL材料の開発やフィージビリティスタディが展開される計画になっています。