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金沢工業大学と神田外語大学の学生が共同で制作。 「THE SDGs アクションカードゲーム X(クロス)」の スペイン語版?スペイン語圏版のオリジナルカードが完成
金沢工業大学経営情報学科の平本督太郎研究室と、神田外語大学イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻の青砥清一教授ゼミの学生が制作した、「THE SDGs アクションカードゲーム X(クロス)」(以下 クロス)の
?スペイン語版:クロスをスペイン語に翻訳したバージョン
?スペイン語圏版:スペイン語圏諸国特有の課題や魅力をテーマとした新たなカード が完成しました。
この取り組みは、2021年11月18日(木)に金沢工業大学と神田外語大学が教育?研究に関する連携協定の締結に基づくもので、「地域と連携したSDGsをテーマとした学生交流活動」の一環として実施したものです。平本研究室と青砥ゼミの学生は、SDGsをテーマとしたゼミ?研究室連携プロジェクトとして活動し、それぞれの学びの特長を生かし、プロジェクトを進めてきました。平本研究室の学生は、SDGsについて専門的に学んでおり、今回の制作にあたっては、主にSDGsの専門的な知見をもとにカードの文言などの考案?全体設計などを行いました。青砥ゼミの学生は、専門とするスペイン語、スペイン語圏の文化についての知見を生かし、スペイン語への翻訳、またスペイン語圏版にふさわしい内容の検討?提案などを行いました。
スペイン語版、スペイン語圏版について
「スペイン語版」は、日本語版のクロスをスペイン語に翻訳したものとなります。
「スペイン語圏版」は、スペイン語圏のスペイン?メキシコ?ベネズエラが有する課題や魅力をテーマとした、新たなオリジナルカードです。カードの言語は日本語で、トレードオフカード?リソースカードともに9枚あります。既存のオリジナルのクロスのカードに追加してゲームを行うことができます。
トレードオフカードには、スペイン語圏の社会問題などが盛り込まれており、
?農業の衰退を解決しようとオリーブ園を広げたら、オリーブ花粉症の人が増えてしまった。(スペイン、SDGsの「2 飢餓をゼロに」に関連)
?先住民の識字率を上げようと、スペイン語による学校教育への参加を促進したら、先住民言語の使用機会が減少し、それに伴い先住民独自の文化が継承されなくなってしまった。(メキシコ、SDGsの「4 質の高い教育をみんなに」に関連)
などのカードがあります。
リソースカードには、
?バレンシア州の伝統的な火祭り(スペイン)
?伝えたい知りたいを叶える壁画(メキシコ)
?世界最後の秘境ベネズエラの国立公園(ベネズエラ)
などのカードがあります。
制作したスペイン語版ならびにスペイン語圏版は、金沢工業大学SDGs推進センターウェブサイトよりダウンロードいただけます。
SDGs推進センター ダウンロードページURL:
/sdgs/education/application/game-1.html
両大学は引き続き、互いの異なる専門分野の特徴や強みを生かしながら教育?研究の充実を図り、グローバルに活躍できる人材育成をめざしていきます。
THE SDGs アクションカードゲーム X(クロス)
THE SDGs アクションカードゲームX(クロス)」は、金沢工業大学の学生プロジェクト、SDGs Global Youth Innovators が主体となり2018年に開発したSDGsゲーミフィケーション教材です。解決策を提案する「リソースカード」を使い、「トレードオフカード」が提示する問題を解決していきます。教育機関や企業、自治体等の教育や研修の場面で活用されています。クロスは金沢工業大学SDGs推進センターのウェブサイトからダウンロードできるほか、2019年には製品版も完成しています。
SDGsとは
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、国連に加盟する世界193か国が合意した17の目標、169のターゲットのことです。貧困等の途上国を中心とした社会課題の解決のみならず、気候変動等の先進国?途上国共通の社会課題の解決について、2030年までに達成すべき目標が設定されており、達成するためには政府?国際機関?民間企業?NGO?学術機関?市民等、様々なステークホルダーのパートナーシップが必要となります。
SDGsの達成に向けた金沢工業大学の取り組み
金沢工業大学では、第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞受賞後、SDGs達成に向けた様々な組織との連携を加速させています。その他、金沢工業大学のSDGsに関する取り組みについては、SDGs推進センターのウェブサイトをご覧ください。
SDGs推進センター ウェブサイト:
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