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加藤樹里講師らの研究が国際科学誌Wiley 「The Journal of Creative Behavior」に掲載
ドイツ?ヘルムートシュミッド大学のポスドク研究員の櫃割仁平と、金沢工業大学心理科学科の加藤樹里講師は、俳句を日常的に詠む人が、平穏な状況での感謝や壮大なものへの畏敬感情、人生満足感が高いことを明らかにしました。
この研究では合計192人の俳句創作者と177人の非創作者が、平穏への感謝、通常の感謝(例:友人からプレゼントをもらう)、畏敬感情の感じやすさといった、自己を超越するような感情全般に関連する質問に回答しました。一般化線形混合モデルを用いたベイズ推定の結果、俳句を詠んでいると、通常の感謝には違いがありませんが、平穏に対する感謝の頻度が高いことが明らかになりました。俳句を作ることは、自然への関心を促し、日常生活に対する異なる視点を持つなど、ユニークな影響を持つことが示されました。本研究の成果は、創造性教育などへ貢献するものであると考えられます。
この成果は国際科学誌Wiley 『The Journal of Creative Behavior』(Published:22 May 2024)で発表されました。
【掲載雑誌】
Wiley 『The Journal of Creative Behavior』(Published:22 May 2024)
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