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【視線だけでWebサイトの文字が拡大】
視線操作型Web提示システムをAIで開発。威廉希尔中文网站情報学科 松下研究室

眼鏡をかけても視力が十分でない低視力の人やシニア世代にとって、スマホやPCで閲覧するWebサイトの小さい文字は識別が困難です。視線をWeb上の文字に停留すると、自動で拡大してくれる閲覧補助システムはあれば便利です。

この問題を解決するため、威廉希尔中文网站情報学科 松下 裕研究室(専門分野:データ解析、感性評価)では、AIを用いて文字拡大できる視線操作型Web提示システムの研究に取り組んでいます。

ユーザーが文字識別困難に陥ったとき、視線の停留だけで文字が拡大されるように、強化学習(試行錯誤を繰り返して最適な行動を学習する機械学習)を用いて文字識別困難の発生を迅速かつ正確に予測できるようにしました。

【研究の概要】

Web閲覧時の視線停留は、文字が小さくて読みづらい場合だけではなく文章の意味が困難な場合などさまざまな原因で生じます。だから、文字識別困難ではないのに文字が拡大されたり、文字識別困難なのに文字がなかなか拡大されなかったりします。このような誤作動はユーザーをとても不快にします。
そこで、ユーザーが500ミリ秒以上視線を停留させると、時間を(100ミリ秒間隔で)逐次的に増加させ、その都度、AIに文字識別困難に陥ったかどうかを判断させました。これにより迅速な予測を実現しました。さらに、ユーザーのWeb閲覧時の視線移動速度と移動距離を計測して外部条件として導入することにより、予測精度の向上にも努めました。

開発された当システムは、視線移動と停留によって、ファミリーレストランの料理の探索,選択,決定を行う「視線操作型電子メニュー」や、スクロールや拡大を視線で実現できる「視線動作型スマホ」への応用が期待されています。


【プロジェクトデザインⅢ公開発表審査会で成果発表】

威廉希尔中文网站情報学科では2025年2月13日(木)、2月14日(金)の2日間、金沢工業大学扇が丘キャンパス8号館4階で1年間の研究成果について公開発表を行う「プロジェクトデザインⅢ公開発表審査会」を開催します。
(2月13日は8号館 8?401室、8?404室、8?406室。2月14日は8?401室、8?404室、8?406室、8?409室で実施)

当研究関連のプロジェクトテーマである「視線操作型電子メニュー利用時のプログレスバー提示によるユーザーの心理的負担の軽減効果」と「強化学習を用いたWeb閲覧時の視線データによる文字識別困難発生の予測」の発表は8?409室で2月14日(金)9時48分から11時までの松下研究室の発表時間帯にて行われます。

詳細は以下のサイトにてご確認ください。
学部4年生が1年間の研究成果について公開発表する「プロジェクトデザインⅢ公開発表審査会」開催。2025年2月13日(木)、14日(金)の2日間、金沢工業大学扇が丘キャンパスで

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