ニュース
NEWS
【グローバルビジネス学会で優秀研究賞を受賞】
経営情報学科4年 八木翔吾さん(松林研究室)が株式会社イトーキと取り組んだeSportsラウンジの共同研究で

一般社団法人グローバルビジネス学会 2025年度学生研究発表会が2026年1月24日(土)、文教大学東京あだちキャンパスと明星大学日野校、共栄大学、金沢工業大学をオンラインで結んで開催され、金沢工業大学経営情報学科4年の八木翔吾さん(松林賢司研究室)が発表した「地方創生?eSportsラウンジによる地域交流拠点の創出に関する研究」が最高位である優秀研究賞を受賞しました。
当研究成果は経営情報学科 松林賢司研究室(専門領域:起業、新規事業、地域共創)が株式会社イトーキと取り組んだeSportsラウンジに関する共同研究の一環で行われました。
グローバルビジネス学会学生研究発表会は、将来のグローバルビジネス(国際経営学)を担っていく若手の研究者および技術者の論文内容や講演技術が向上し、全国大会が活性化することを目的に開催されているもので、2025年度は全国から47名の学部、大学院の学生が参加、発表しました。
なお松林賢司研究室では、同研究発表会で、経営情報学科4年の梶原瑠倭さん、長原大夢さん2名が研究奨励賞、 そして村口穂佳さん、宮前光希さんの2名がキャンパス賞を受賞しています。
?優秀研究賞:経営情報学科4年 八木翔吾さん
【講演題目】地方創生?eSportsラウンジによる地域交流拠点の創出に関する研究
?研究奨励賞:経営情報学科4年 梶原瑠倭さん
【講演題目】地方創生?AIを用いた野々市市プロモーションに関する研究
?研究奨励賞:経営情報学科4年 長原大夢さん
【講演題目】地方創生?野々市市におけるドローンによるプロモーションの有用性に関する研究
?キャンパス賞:経営情報学科4年 村口穂佳さん
【講演題目】地方創生?老舗企業のイノベーションに関する研究
?キャンパス賞:経営情報学科4年 宮前光希さん
【講演題目】地方創生?マーケティングテクノロジーによる野々市市の新名所創出に関する研究
優秀研究賞を受賞した八木翔吾さんの研究について
八木さんは、4年次に取り組んだプロジェクトデザインIII(卒業研究)の成果として株式会社イトーキ?営業本部セールスディベロップメント統括部スマートキャンパス推進部との共同研究について発表しました。概要は以下の通りです。
1.研究の背景と課題
現代社会では少子高齢化が進んでいますが、石川県野々市市は例外的に人口?世帯数が増加し続けています 。しかし、人口増の裏で「世代間交流」の希薄化が大きな課題となっており、これが地方創生の障壁となっています。そこで、小学生から成人までを同じ舞台に引き込む「強力な誘引力」と「集客性」を持つ「eSports」に着目し、新たな地域交流拠点のモデル構築を試みました。
2.研究の目的と方法
本研究の目的は、世代間交流を生む「サードプレイス(第3の居場所)」としてのeSportsラウンジを設計?運用し、その有効性を科学的データで検証することにあります。
空間設計: 363名を対象とした事前アンケートに基づき、好まれる「明るさ(少し薄暗い)」「色の数(3色)」「素材(柔らかめ)」「音量(静かめ)」「配置(規則的)」を決定しました。
ラウンジ設置: 大学27号館に、ハイテーブルやソファを備えた「KIT ESPORTS HUB」を開設しました。
検証手法: 笑顔測定ツール「BeeSight」を用いた客観的データ測定と、利用者アンケートを併用しました。
3.実験結果と考察
12月から1月にかけ、計62名を対象に本実験を実施した結果、以下の成果が得られました。
心理的変化: 笑顔スコア(Happyスコア)が事前実験を上回る「0.303」を記録し、他のネガティブな感情スコアは減少しました。
滞留性の向上: 平均滞在時間は16分46秒となり、都市部の公園等に関する先行研究の数値を4分10秒上回る高い滞留性が確認されました。
交流の創出: アンケートでは79%が「接点のない人と交流できた」と回答しました 。また、86%が従来の大学の机?椅子より「家具(ハイテーブル等)の方が交流しやすい」と回答しており、空間デザインが交流を促進したことが示されました。
非言語コミュニケーション: 61%が、留学生などの言語が異なる相手ともeSportsを通じて意思疎通ができると回答しました。
4.結論と評価
本研究により、eSportsラウンジが既存の属性や言語の壁を超えた「新たなコミュニティ基盤」となる可能性が実証されました。このモデルは、地方創生における新しい交流拠点の有効な選択肢となり得る為、今後の社会実証が期待できる有意義な成果となりました。

(関連ページ)
