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4ヶ月間、"社員"としてNTT西日本グループのデータ分析業務に従事。国内初の産学協同教育「データサイエンティスト養成コーオプ教育」成果発表会が行われました

金沢工業大学がデータサイエンティスト養成に向けて2020年度よりNTT西日本グループとの産学協同で開始した「KITコーオプ教育プログラム」初の成果発表会が12月21日(月)、金沢市大手町にあるNTTマーケティングアクトで行われ、経営情報学科4年の細井勇希さんと心理情報学科4年の田中祐貴さんの2名が、4ヶ月間、企業の業務に実際に従事して得られた成果について発表しました。

4ヶ月間従事した企業の業務について成果発表を行った田中祐貴さん(左)と細井勇希さん(右)

コーオプ教育(Cooperative Education)は米国が発祥の産学協同教育です。インターンシップが、企業により策定された職場体験に短期間、無給で参加するのに対し、コーオプ教育ではプログラムそのものを大学が主体となって作成し、学生が企業で実際の業務に長期間従事します。その間の給与も企業により支払われるのも大きな違いです。

金沢工業大学では、未来社会 Society5.0をリードする人材育成に向けて、学生自身が社会性のある研究課題を発見し、解決策を提案するプロジェクトデザイン教育を主軸とした社会実装型教育を推進しています。

「KITコーオプ教育プログラム」は、このプロジェクトデザイン教育により身につけた問題発見解決能力を企業の業務を通じて実社会のリアルな問題発見解決に活かしていくもので、2020年度から始まりました。

企業の第一線で活躍する技術者を実務者教員として招聘した事前学習(講義)と、企業の実際の業務に従事するコーオプ教育(就業、実践)により、「基礎」「応用」「実践」のプロセスを統合した教育プログラムを企業と協同開発し、実施していきます。

今年4月には、金沢工業大学とNTT西日本 金沢支店、NTTマーケティング アクト 北陸支店との間で、データサイエンティスト養成を目的とした産学協同教育実施に関する協定を締結。「KITコーオプ教育プログラム」が具体的にスタートしました。

プログラムでは、事前講座として、NTT西日本寄附講座?生涯学習特別講義「ICT×データサイエンス」を6月から8月にかけて実施。NTT西日本グループの様々な分野でデータ解析に取り組んでいるデータサイエンティストの事例を取り上げ、デジタルデータビジネスの実例を通じて課題解決に至るまでのビジネスプロセスについて講義が行われました。当寄附講座には学部生5名と大学院生5名の計10名が受講。講義と演習を通じて、データサイエンティストとして実際のビジネスに役立つ3つのスキル「ビジネス力」「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」を学びました。

そして受講生の中からNTT西日本により選抜された細井勇希さんと田中祐貴さんの2名が9月から4ヶ月間、NTTマーケティングアクト LINKSPARK Voice Of Customer Support Centerに"社員"として勤務し、NTT西日本から依頼された案件に取り組みました。

成果発表会では「大学の授業で扱う"きれいに整理されたデータ"とは異なる生のデータを扱うことができたのは貴重な経験だった」「データサイエンティストには社会人として必要なビジネス力が重要であることをあらためて実感した」「データサイエンティストとして必要なスキルが明確になった。大学院進学後は専門性に長けたデータサイエンティストを目指したい」といった発表が生き生きとした表情で行われ、4ヶ月間の企業業務を通じての学生の成長ぶりを実感する発表会となりました。

発表会はNTT西日本 小川成子金沢支店長、大澤敏学長など、NTTと金沢工業大学の関係者の出席のもとで行われた

成果発表を行う細井さん

成果発表を行う田中さん

質疑応答も活発に行われた

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