- 虎ノ門大学院ブログ
- 2018年09月13日
満足度92%!MBAスクール5大学合同説明会&相談会を虎ノ門キャンパスにて開催。約80名の方々にご参加いただきました。
2018年9月2日(日)11時~17時、多摩大学大学院、名古屋商科大学ビジネススクール、法政大学ビジネススクール、KIT虎ノ門大学院、中央大学ビジネススクールの5校が一堂に会する『MBAスクール5大学合同説明会&相談会』を、虎ノ門キャンパスにて開催しました。
本イベントは、働き方改革や人生100年時代、専門実践教育訓練給付金の拡充を受けて、社会人の学び直し(リカレント教育)の機運が高まる中、MBAを取得できる大学院をより身近に感じてもらうことを目的に開催しており、今回で4回目となりました。各校の教職員や修了生とも気軽に相談できるブースを設けて、多くの方々と直接お話することができました。忙しいビジネスパーソンが1日で効率的に各校の特長や雰囲気を知っていただく良い機会になったと思います。
当日は約80名の方々が参加。イベント会場は、各校を代表する教授による模擬授業を体験する場と、各スクールの個別相談ブース(出入り自由)の2つのゾーンに分かれています。以前にも増して個別相談ブースの賑わいが印象的で、皆さん真剣に自身のキャリアを考えておられました。11時からは参加スクールを代表する5名の教授陣が各40分の模擬授業を行いました。授業順に簡単ではありますが、その様子をレポートします。
(1)多摩大学大学院/『イノベーション時代の思考』
トップバッターは紺野登教授です。多摩大学大学院では、「新しい世界や新しい社会を構想し、そこへ向けて自分がなすべきことを考え出し、主体的に実践していく力」を「イノベーターシップ」と定義し、そのカリキュラムの中心コンセプトに置いています。同校でイノベーションに関連する科目を多数担当し、多数の関連著書も執筆されている紺野教授。そもそもイノベーションとは何か?デザイン思考はどう位置づけられるのか?知識創造のプロセスとは?そのために必要な場は?今回の模擬授業では、こうした基本的な問いに対し、深い知見に基づく講義を行っていただきました。「日本人の持つ高い志やポテンシャルをもっと発揮して欲しい」「そのためにもぜひ学び続けて欲しい」という強い願い?熱意が印象的でした。
(2)名古屋商科大学ビジネススクール/『ケースで考えるリーダーの役割』
続いては、栗本博行教授が登壇しました。名古屋商科大学ビジネススクールでは、全ての授業において、最新のビジネスケースを教材とした「ケースメソッド」を導入しています。企業が日々直面している経営課題。これを経営者の視点に立って追体験し、議論し、意思決定を擬似体験する。その繰り返しで実践的なマネジメント力を高めます。今回は40分という限られた時間でしたが、実際のケースをライブで体感。栗本教授のテンポの良い進行とともに、「1990年代後半以降、デジタルカメラが市場を席捲する中、あなたがフィルム会社の社長ならどうする?」という難しい判断を教室全体で検討しました。参加者からも「栗本先生の授業は熱く、大変為になりました」との声が上がり、その内容充実振りを表していました。
(3)法政大学ビジネススクール/『イノベーティブ思考とデータ分析:ビジネスにデータを活用する』
続いて登壇した豊田裕貴教授の専門はマーケティング。法政大学ビジネススクールではデータを活用したマーケティングの講義を担当されています。データ分析と聞いて、ビジネスやイノベーションにおけるその役割や重要性を明確に答えられる人は意外と少ないかもしれません。豊田教授は、まずは取るべき戦略?戦術を考えるための「現状把握(地図づくり)」を行い、行動に移した後に、「これまで(現状)」にどう影響したのかを確認し効果検証することだと説明されていました。そして、実際どのようにデータ分析をイノベーションに活かしていくのか?今回の模擬講義では、POSデータの分析を事例に、そのエッセンスを4つのポイントにまとめて大変分かりやすく解説いただきました。
(4)KIT虎ノ門大学院/『未来思考を学んで“未来をつくる人”になろう』
4コマ目はKITの野村恭彦教授です。ビジネスや社会課題解決の現場でイノベーションを起こすために「未来の新しい仲間を招き入れ、創造的な対話を通して、未来に向けての新たな関係性と新たなアイデアを生み出し、新しく集った仲間同士が協力して行動できる状況を生み出すための場」をどう創るか。そのエッセンスを講義しました。
未来をつくる人になるための3つのステップ「問いを変えて当事者を増やそう(Ask Powerful Questions)」「人のつながりを強くしよう(Strengthen Social Cohesion)」「未来思考で社会を変えよう(Back-casting)」のミニレクチャーの後、参加者全員で未来思考での対話型セッションを体験。初対面の人がほとんどの中、まさにパワフルな問いと、野村先生の軽妙なファシリテーションで、参加者それぞれが自分の思いを言葉に出し、会場は一気に盛り上がりました。他のMBAスクールとの違いを、参加者の皆さんにも実感いただけたのではないでしょうか。
(5)中央大学ビジネススクール/『知識創造戦略とイノベーション - 未来を創る戦略 -』
最後の模擬授業は遠山亮子教授。遠山教授は中央大学ビジネススクールで主に戦略論を担当されています。現代の経営において、資本に代わる最も重要な経営資源であると言われている知識。では、その知識を「どのようにイノベーションにつなげていくのか」が今回のテーマです。「そもそもイノベーションとは何か?」「変化の早い知識社会において重要なことは何か?」「リーダーに求められる資質は?」。様々な重要論点を、アップルやトヨタ、ホンダなどで実際に経営にどう取り入れられていたのかも交え、短い時間ですが大変分かりやすく解説いただきました。本日の模擬授業全体の総括とも言える内容でした。
参加者アンケ―ト(回答者39名)を見てみますと、92%の方々から【満足した】との回答がありました。具体的なコメントを一部ご紹介させていただきます。「各大学の特色を1日で感じることができた」「模擬授業の間の時間で個別相談コーナーや休憩コーナーを有効に活用することができた」「授業について行けるかどうかという不安感が解消された」「模擬授業のスライド一覧を配布して欲しい」「もっと多くの大学院に参加して欲しい」など、また次回2019年1月の開催に向けて、貴重なご意見をいただくことができました。
引き続き、KIT虎ノ門大学院では多彩な講師をお招きし独自の公開講座や講義見学イベントを開催して参ります。将来入学を検討されている方、まずは実際のMBAスクールの様子を見てみたいという方、キャンパス見学だけでも大歓迎です。ぜひお気軽にご来校ください!