カリキュラムガイド 一覧
[3] 大学院のカリキュラム
工学研究科 > 電気電子工学専攻
教育目標
「電気」は最もクリーンで制御しやすいエネルギーであり、「電気」の発生から応用までを幅広く学ぶ電気電子工学分野は、地球環境と調和した高度技術化社会を形成する上での根幹をなす重要な学問領域である。本専攻では、「電力?エネルギー」、「電気機器?制御」、「エネルギー材料?デバイス」、「光?電子デバイス」、「通信?電波」、「音響?映像」の6つの学問領域を中心として基礎、応用を学び、新しい技術について研究する。電気電子工学分野に関する高度な学識レベルと豊かな人間性を備えた、創造性に富む国際的に活躍できる研究者、技術者を育成する事を目標とする。
カリキュラムフロー(修士)
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博士前期課程(修士課程)
専修科目 科目概要
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電力?エネルギー工学研究
現代社会に最も密着している電力?エネルギー技術についての具体的な知識を学ぶとともに、それに関わる基礎的な研究を行う。特に、電気絶縁設計技術、電力輸送技術、誘電?絶縁材料応用技術、放電応用技術などの分野で、社会の要求に対応した新技術の創製を目指し、基礎的な知見から実験的または理論的研究を行う。上記の教育および研究活動を通して、電力?エネルギー工学分野の問題発見?問題解決能力を身につけ、専門分野で幅広く活躍できる人間性豊かな技術者を育成する。
目標●1. 電力?エネルギー工学分野の現状を説明できる。2. 電力?エネルギー工学分野の応用技術に関連する研究開発を実施できる。3. 得られた研究成果を論文としてまとめることができ、その成果を国内外の学術講演会などで発表できる。 -
電気機器?制御工学研究
低炭素社会の実現に向けてコア技術となる、電気機器、制御工学についての具体的な知識を学ぶとともに、それに関わる基礎的な研究を行う。特に、電力と動力の相互変換を行う回転機技術、電力の変換と制御を行うパワーエレクトロニクス技術、電力変換回路において高速スイッチング動作を行うパワー半導体技術、各種機器類の計測制御回路の設計?実装技術などを実践的に学びながら、社会の要求に応える新技術の創製を目指し、理論と実験の両面から研究を行う。上記の教育および研究活動を通して、電気機器、制御工学分野の問題解決能力を身につけ、専門分野で幅広く活躍できる人間性豊かな技術者を育成する。
目標●1. 電気機器、制御工学分野の現状を説明できる。2. 電気機器、制御工学に関連する研究開発を実施できる。3. 得られた研究成果を論文としてまとめることができ、その成果を国内外の学術講演会などで発表できる。 -
エネルギー材料?デバイス工学研究
IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)などを活用するこれからの脱炭素社会の基盤であるエネルギー変換に用いられる機能性デバイスや蓄電デバイスの仕組みを具体的に学ぶ。これらのデバイスの基盤となる機能性薄膜材料?プロセス、評価技術、さらにはエネルギー変換システムへの応用に関する基礎的な研究を行う。特に、 光電気化学を基礎とする、色素増感太陽電池等の光?電気エネルギー変換デバイスやリチウムイオン電池等の化学?電気エネルギー変換デバイスの応答解析技術、これらのデバイスを構成する有機?無機材料に関する新材料物性?デバイス物理の解明及び電気自動車や電力システムへの応用を視野に入れた実験的、理論的な研究を行う。上記の研究活動を通して、エネルギー材料?デバイス工学分野の問題発見?解決能力を身につけ、専門分野で幅広く活躍できる人間性豊かな技術者を育成する。
目標●1. エネルギー材料?デバイス工学分野においてデバイスや材料技術の現状を説明できる。2. エネルギー材料?デバイス工学分野において材料やデバイスに関連する研究開発を実施できる。3. 得られた研究成果を論文としてまとめることができ、その成果を国内外の学術講演会などで発表できる。 -
光?電子デバイス工学研究
IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)などを活用するこれからの情報化社会の基盤技術である光デバイスや電子デバイス、及び、これらを構成する材料についての具体的な知識を学ぶとともに、それに関わる基礎的な研究を行う。特に、発光ダイオード(LED)?有機EL?レーザ?太陽電池?撮像素子などの光デバイス、pn接合ダイオード?ショットキーバリアダイオード?電界効果トランジスタ?バイポーラトランジスタなどの電子デバイス、これらの集積回路(IC、LSI)などのデバイスの作製技術?デバイス動作解析技術、及び、これらのデバイスを構成する半導体(シリコンや化合物半導体)?有機材料?無機材料の結晶成長技術?合成技術?薄膜化技術?集積化技術?分析評価技術などを実践的に学びながら、光?電子工学物性を深く学習し、特定の光?電子デバイスまたはその材料に関して、デバイス開発?デバイス動作解析?材料開発?物性研究などの実験的または理論的研究を行う。上記の教育および研究活動を通して、光?電子デバイス工学分野の問題発見?問題解決能力を身につけ、専門分野で幅広く活躍できる人間性豊かな技術者を育成する。
目標●1. 光?電子デバイス工学分野のデバイスや材料技術の現状を説明できる。2. 電子デバイスや光デバイス分野において材料やデバイスに関連する研究開発を実施できる。3. 得られた研究成果を論文としてまとめることができ、その成果を国内外の学術講演会などで発表できる。 -
通信?電波工学研究
高度情報社会の構築に不可欠な通信システムについて具体的な知識を学ぶとともに、それに関わる基礎的な研究を行う。特に、無線(移動)通信用技術に重点を置き、アンテナの設計技術、解析技術およびインテリジェント化に関する技術、高周波信号の発生?増幅?周波数変換などを行うマイクロ波回路の高度化とフレキシビリティ拡大に関する技術、通信ネットワーク技術の高度化に関する開発?研究を行う。上記の教育および研究活動を通して、通信システム工学分野の問題発見?問題解決能力を身につけ、専門分野で幅広く活躍できる人間性豊かな技術者を育成する。
目標●1. アンテナ、マイクロ波回路、通信ネットワークプロトコル及びネットワーク制御などの通信システム工学分野の現状を説明できる。2. 通信システム工学分野の研究開発を実施できる。3.得られた研究成果を論文としてまとめることができ、その成果を国内外の学術講演会などで発表できる。 -
音響?映像工学研究
音響?映像工学分野についての具体的な知識を学ぶとともに、それに関わる基礎的な研究を行う。特に、人と機械をつなぐ音と映像に関するシステム化技術、音と映像信号の効率的な伝送?記録技術、音と映像情報の分析?特徴抽出?加工処理技術、及び、これらに使われるデバイス?システムの要素技術などを実践的に学びながら、音響?映像工学を深く学習し、特定の音響?映像工学分野の実験的または理論的研究を行う。上記の教育および研究活動を通して、音響?映像工学分野の問題発見?問題解決能力を身につけ、専門分野で幅広く活躍できる人間性豊かな技術者を育成する。
目標●1. 音響?映像工学分野の現状を説明できる。2. 音響?映像工学分野に関連する研究開発を実施できる。3. 得られた研究成果を論文としてまとめることができ、その成果を国内外の学術講演会などで発表できる。
関係科目 科目概要
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電気磁気学特論
電気磁気学はMaxwell方程式という基本法則により体系化された学問である。本特論では、Maxwell方程式(微分形および積分形)の数学的?物理的意味を理解し、Maxwell方程式(+ローレンツ力の式)から電気磁気学のすべての法則を数学的に導けることを示し、基本法則の真の意味を実感する。また、そこから電磁波の発生が導かれることも学ぶ。
目標●1. Maxwell方程式の数学的?物理的意味が理解できる。2. 電界および磁界に関する諸法則がMaxwell方程式(+ローレンツ力の式)から数学的に導かれることを理解する。3. 電磁波をはじめとするいくつかの問題について、Maxwell方程式を用いて数学的に解くことができる。 -
電気電子回路特論
電気電子回路理論において重要定理である重ね合わせの理、鳳テブナンの定理、ノートンの定理などの工学的方法の特質、および複素数やマトリックス?行列式などを用いた解析法を英文で復習し修得することを目的とする。具体的には英語の原書を用いて基礎的な電気諸現象の理解を試み、さらに基本的な回路素子の性質(抵抗、キャパシタ、インダクタ)と各種回路解析の取り扱いについて修得する。あわせて工学的なものの考え方について考察する。また、特殊なオペアンプやリニアIC、ディジタルICなどを用いた各種応用電子回路の動作解析および具体的な電子回路の設計手法や実装技術を考える。
目標●1. 回路素子の動作現象を考察することができる。2. 回路の定常的な応答を説明できる。3. 各種最適な電気回路や電子回路などの等価回路を導き、その解析ができる。4. 回路理論に関する専門用語の英語表記を解釈し説明できる。5. 電気回路?電子回路と機械回路のアナロジーについて考察できる。 -
電気応用数学特論
「電気応用数学特論」では、学部までに修得した微分?積分、線形代数の考え方を広範囲に適用するため、微分方程式(偏微分、複素関数)、ベクトル解析(勾配、発散、回転、微積分)、フーリエ解析(級数、積分、変換)、ラプラス変換(初期値問題、伝達関数)などを体系的に学習する。また、数学的知識を電気磁気学、光波工学、電気制御、信号解析などの工学的諸現象に適用して実践的な応用問題に取り組む。数学は電気電子工学の専門分野を理解するために必要不可欠であり、数学を深く理解することにより、工学上の問題を発見し、解決する能力を養うことができる。
目標●1. 数量を複素数やベクトルとして表現できる。2. 微分?積分の考え方を理解し、実践的な応用問題が解くことができる。3. フーリエ変換やラプラス変換を用いて工学的諸現象を定量化できる。 -
コンピュータ応用工学特論
工学においては種々の分野でコンピュータの活用により研究の幅を広げることができる。近年では、ビッグデータの解析の必要性から統計的手法の重要性も増している。コンピュータ上でこれらを自由に扱えることが研究の幅を広げることにつながる。本科目は、数式やデータの解析において、コンピュータにより求める手法の理論とその実現方法を修得することを目的とする。主な分野は、微積分、線形代数、データ解析、トラヒック解析、乱数の生成と応用等である。また、上記実現のための数値解析向けの言語 (R言語) の紹介と演習も行う。また、近年、研究の高度化、効率化のために必要性が高まっている組込みソフトウェアによる実現方法の修得を目的とする。
目標●概要に示す数学的問題に対する解決技法について、次のことを目標とする。1. 各種アルゴリズムを説明することができる。2. そのアルゴリズム等をアプリケーションソフトウェア、組込みソフトウェア、数値解析向け言語のソフトウェアにより実現することができる。3. これら技法を実際の工学問題に適用することができる。 -
電力システム工学特論
現代社会の基盤インフラである電力システムは,送配電ネットワークを介して離れた場所の「電力需要」と「発電」をマッチングさせるプラットフォームである。特に,これからは各種の再生可能エネルギー電源が導入され,多様な電力システムの運用および制御の更なる高度化が早急の課題となっている。本特論では,電力系統で基本となる電力潮流計算法,電力系統における故障の発生と保護,および運用容量と安定性などを体系的に学ぶ。これらの学習を通じて,電力工学に関する知識を深化するとともに,電力流通システムに関する知識を修得する。
目標●1.電力技術の動向と脱炭素社会の背景を理解し,説明することができる。2.電力系統における故障要因を理解し,その影響?保護などを説明することができる。3.系統安定度解析の基本となる動揺方程式を理解し,電力安定性を説明することができる。 -
システム制御工学特論
社会の幅広い分野で応用されるシステム制御工学について、学部で習得した古典制御の基礎(ラプラス変換、ブロック線図、伝達関数、過渡応答、周波数応答、安定判別法)に加えて、現代制御の基礎(状態空間表現、伝達関数、可制御?可観測性、状態フィードバック制御、状態観測器、サーボ系)について学習する。これにより、古典制御と現代制御の類似点と相違点を理解するとともに応用力を養うことを目標とする。さらに、制御設計ツール(Scilab)の使用方法も習得する。
目標●1. システムの時間関数を求め、ラプラス変換を行ってブロック線図を求めることができる。2. ブロック線図から伝達関数を求め、過渡応答解析、周波数応答解析、安定判別ができる。3. システムの時間関数から状態方程式と出力方程式を求めることができる。4. 可制御?可観測性を判別し、状態フィードバック制御や状態観測器のゲイン設計ができる、5. サーボ系のゲイン設計ができる。 -
エネルギーデバイス工学特論
リチウムイオン電池をはじめとする蓄電デバイス、電気エネルギーのコントロールに必要なパワー半導体等、エネルギーデバイスの開発?生産現場で、性能、コストとともに安全?信頼性の確保が必須とされる。デバイスの安全?信頼性確保が企画、開発設計、生産、販売の全ての組織で重視されることを学ぶ。リチウムイオン電池、IGBTを例に、構造、動作原理、機能に加え、不具合現象及びその原因を理解し説明できる。さらに、デバイス開発?生産時に必須とされる機能試験、信頼性試験、解析手法と理解し、信頼性試験の加速係数を計算できる。安全性?信頼性に関する英語表現を同時に学習する
目標●1. 蓄電?パワー半導体の用途、構造、動作原理?機能を理解しその意味を説明できる。 2. 企画、開発設計、生産、販売を通じて安全性?信頼性確保の視点が重要であることを理解し説明できる。 3. 蓄電?パワー半導体の代表的な不具合現象及びその原因を理解し説明できる。 4. デバイス開発?生産時に必須とされる機能試験、信頼性試験、解析手法を理解し応用できる。 -
量子力学特論
半導体素子(電子?光デバイス)の動作原理は量子論に基礎を置いており、量子論の応用は量子コンピュータや量子デバイスの開発などさらに広がりつつある。本科目では現代的な量子論の基本について全体像を把握する。量子論に基づいて挙動予測(換言すると、設計)をする標準的な仕方のフレームワークを、dynamical system(動的システム、力学系)の理論と関連づけて、習得する。なお、単一の電子や原子核の運動、半導体など物質中での電子や原子核の多体系の挙動、および、電子と光の相互作用、を具体例として念頭に置く。本科目では、併せて、基礎数学(線形代数、微分方程式など)に関し知識を拡充する。また、電気電子工学科の学部開講科目「物性工学」や「半導体工学」で学んだ物性関連の内容について、拠り所とした量子論の数式の物理的意味を理解し、一層の応用力を養う。
目標●1. 量子状態の推移を予測し確率解釈を行う量子論のフレームワークを、物理的なイメージとして理解できる。2.ある対象を量子論で扱う必要があるか古典論で扱うべきか、量子論と古典論の使い分けの基準を説明できる。3.基礎数学(線形代数、微分方程式など)の理解を深め、工学の実践的な問題への応用力を伸ばす。 -
無線通信工学特論
移動通信、衛星通信などの無線通信システムの根底には無線通信工学がある。本講義では無線通信工学の主要技術である電波、アンテナ?電波伝搬、マイクロ波回路、ディジタル変復調について学ぶ。学んだ内容の理解を毎回の演習?レポートにより確認する。
目標●1.電波工学の基本的な概念、諸定理を理解し、応用できる。2.波動の基礎知識を理解し、アンテナの主要な設計指標を理解できる。3.ディジタル変復調方式の無線送受信機のシステム動作を理解し、主要な設計指標を理解できる。4.無線送受信機に用いられる高周波半導体回路の動作を理解し、説明ができる。 -
信号処理特論
自然界の多くの現象は、多様なセンサを通してディジタル形式の時系列信号や多次元信号として観測され、コンピュータ上で高度な特徴分析や加工処理が施されることにより、人や社会にとって一層有益な情報に変換される。本科目では、ディジタル信号を扱うために体系化されてきた信号処理理論の基礎とその応用について学ぶ。主な項目として、フーリエ解析、非定常解析、多重解像度解析などのディジタル信号の解析手法、および、ディジタルフィルタやニューラルネットワークなどの信号処理システムを取り上げ、音響?映像分野への適用を想定したプログラミング演習を通して概念を具体化させながら実践的な応用力を養う。
目標●1.ディジタル信号の解析手法の基本的な概念を理解し、説明できる。2. 信号処理システムの基本的な役割を理解し、説明できる。3. プログラミングにより、信号の特徴の可視化や、基本的な信号処理システムの設計ができる。 -
電力?エネルギー統合特論
電力システムの運用制御やスマート化技術、ならびに、複合絶縁系における絶縁破壊現象を学ぶ。前者では、我が国の電力?エネルギー状況、系統運用システムの機能、需要家制御システム等を、後者では、絶縁材料の電気的破壊強度と電界分布との関連、等質等方性材料や複合材料系の電界分布、電界の実験的?理論的解析技術などを学ぶ。実験?演習では、系統運用に係るシミュレーションや、交流高電圧発生器やインパルス高電圧発生器を用いて複合絶縁系の放電実験を行い、電力システム運用制御の課題や電気絶縁の弱点部を議論する。
目標●1. 高電圧を扱う場合の安全教育ができる。2. グリーンエネルギーなどの電力?エネルギーに係る最新状況や、電力系統システムの運用制御に係る機能が説明できる。3. 高電圧電力設備や機器などの電気絶縁設計に重要な事項をまとめて説明できる。4. 絶縁材料の電気的破壊現象が電界分布と密接に関連することを明確に説明できる。5. 絶縁システムの電気的弱点部を説明でき、その改善法が提案できる。 -
電気機器?制御統合特論
電気機器とその制御に欠かせないモータとパワー半導体を取り上げ,これらの基礎を,講義,演習,実験などを通して修得する。モータに関しては,原理と構造に加えて,設計,制御及び解析法を学ぶ。パワー半導体に関しては,原理と構造に加えて,電力変換回路上での動作及び損失の評価方法を学ぶ。
目標●1. モータの構造と原理を説明できる。2. モータの設計,制御及び解析法を説明できる。3. パワー半導体の構造と原理を説明できる。4. パワー半導体を用いた回路について原理の説明と損失の評価ができる。 -
エネルギー材料?デバイス統合特論
半導体デバイスを代表として発展してきたデバイス材料やプロセス技術は、各種エネルギーデバイス技術として応用されている。したがって半導体材料や製造プロセス等の周辺技術は、種々のデバイス開発において有用な技術でもある。またこれらのデバイスにおける材料構造や物性機能を活用した多彩なエネルギー変換技術は、環境と調和したエネルギーの利活用において不可欠である。本講義ではエネルギーデバイスの材料やデバイス構造あるいは動作原理を学ぶとともに、製造プロセスおよびデバイスの評価?分析を体験することでエネルギーデバイスの理解を深め、デバイス開発に必要な多角的な思考能力を体得する。
目標●1.各種エネルギーデバイスの動作原理を材料の構造や物性を踏まえて説明できる。2.各種エネルギーデバイスの製造プロセスを説明できる。3.代表的なエネルギーデバイスを作製し動作特性を評価できる。4.代表的なエネルギーデバイスの評価?分析結果をもとにデバイスの動作特性を論理的に説明できる。 -
光?電子デバイス統合特論
現代のIT社会を支える基盤技術の一つである電子デバイス(例えば、MOS-FET、IC、LSI、太陽電池、発光ダイオードや半導体レーザー等)を取り上げ、これらのデバイスの基本原理を物性工学、半導体光学及び量子力学を使って理解するとともに、主な電子デバイスの構造、製造技術について学ぶ。また、講義と並行してMOS-FETデバイス等の動作シミュレーションや光の放出と吸収の実際を理解するために、発光デバイスや受光デバイスに広く使用されている代表的な半導体材料の吸収スペクトルや光励起した時の発光(フォトルミネッセンス:PL)スペクトルとPLの励起(PLE)スペクトルを測定して、デバイスの基本原理の理解を深める。
目標●1.MOS-FET、IC、LSI等の電子デバイスの用途、構造、動作原理?機能を理解しその意味を説明できる。2.電磁波と電子系の相互作用から生じる光の放出と吸収について量子力学を用いて理論的に説明できる。2. 半導体材料のバンドギャップ(Eg)と光学的特性(透過、吸収および反射や励起および発光)との関係を説明できる。3. 代表的な光電相互変換デバイスの動作原理を説明できる。 -
通信?電波統合特論
前半では、移動通信や無線LANなど各種の無線通信システムで用いられているマイクロ波回路を取り扱う。基礎となる分布定数回路の考え方を修得するとともに、課題に基づき回路の設計?製作?測定のプロセスを経験することにより高い周波数の信号を波として捉える感覚を養う。後半では、アンテナについて、基礎理論と応用に関し学習する。電磁波放射理論とマイクロストリップアンテナなどの放射特性とそれらの解析法について学ぶとともに、簡単なアンテナの具体的な設計を行い、特性解析、モデル試作?実験を行う。
目標●1. 分布定数回路を伝わる波とその反射、透過の概念を理解し、基本的な計算ができる。2. マイクロ波回路で用いられる代表的な回路要素についてその動作を説明できる。3. 簡単なマイクロ波回路を自ら設計?製作し、その測定ができる。4. アンテナの役割と機能について説明できる。7. アンテナの特性について説明でき、基礎的な計算ができる。6. 簡単なアンテナを自ら設計?製作し、その測定ができる。 -
音響?映像統合特論
前半では、音響および映像のデータを取り扱うための具体的な計算機処理の方法を修得する。その上で、音響?映像(画像)データを認識する技術の基礎を修得する。加えて,xR環境を実現するコンテンツ制作の基礎技術について理解する。後半では、音響信号処理理論の基礎を修得し、ディジタル信号処理法について理解する。ディジタル信号処理法を用いて、音響信号の特性を解析し、改善する。
目標●1. 音響および映像データを計算機で取り扱うことができ、人間の認知機能を代替する技術について説明できる。2. xR環境を実現する基礎技術について説明でき、具体的なコンテンツを制作できる。3. 音響信号処理法について、基本的な説明ができる。4. 音響信号処理法を用いて、音響特性を解析し、改善することができる。
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コーオププログラム
企業等で実際の技術的課題を責任ある技術者等と一緒に解決する体験を通して、
(1)各専門分野における実践的なプロジェクトデザイン能力を養う。
(2)技術および技術者に対する社会のニーズを知り、大学院修士課程(博士前期課程)における学習の意義を認識する。
目標●1. 専門分野における実践的な課題に対し、受入企業等の担当者と協力して解決策を検討できる。2. 専門分野における実践的な課題に対するプロジェクトデザインの過程と結果を報告できる。3. 技術者としての自覚を持って、社会のニーズに対応できる。 -
コーオププロジェクト
企業等で実際の技術的課題を責任ある技術者等と一緒に解決する体験を通して、
(1)各専門分野における実践的なプロジェクトデザイン能力を養う。
(2)技術および技術者に対する社会のニーズを知り、大学院修士課程(博士前期課程)における学習の意義を認識する。
目標●1. 専門分野における実践的な課題に対し、受入企業等の担当者と協力して解決策を検討できる。2. 専門分野における実践的な課題に対するプロジェクトデザインの過程と結果を報告できる。3. 技術者としての自覚を持って、社会のニーズに対応できる。
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電気電子工学専攻特別講義Ⅰ
電気電子工学分野における電力?エネルギー工学、電気機器?制御工学について、その分野における先進的な研究内容を講義形式で教示する。研究、技術開発の現状と将来動向を具体的に示す事により、先端的な研究の進め方、技術開発の実情を詳細に知る機会となり、効率的な研究の取り組み方を学習できる。電気電子工学における問題発見の能力を養い、独創的な発想力を持って研究、技術開発を行う方法を修得する。なお、具体的な講義の内容は開講前にその都度提示する。
目標●1. 電力?エネルギー工学、電気機器?制御工学における過去から現状までの最先端技術の進展過程を理解できる。2. 最先端の技術開発の具体例を理解できる。3. 独創性、着眼点の重要性を理解できる。4. 問題発見、解決の手法を理解できる。 -
電気電子工学専攻特別講義Ⅱ
電気電子工学分野におけるエネルギー材料?デバイス工学、光?電子デバイス工学について、その分野における先進的な研究内容を講義形式で教示する。研究、技術開発の現状と将来動向を具体的に示す事により、先端的な研究の進め方、技術開発の実情を詳細に知る機会となり、効率的な研究の取り組み方を学習できる。電気電子工学における問題発見の能力を養い、独創的な発想力を持って研究、技術開発を行う方法を修得する。なお、具体的な講義の内容は開講前にその都度提示する。
目標●1. エネルギー材料?デバイス工学、光?電子デバイス工学における過去から現状までの最先端技術の進展過程を理解できる。2. 最先端の技術開発の具体例を理解できる。3. 独創性、着眼点の重要性を理解できる。4. 問題発見、解決の手法を理解できる。 -
電気電子工学専攻特別講義Ⅲ
電気電子工学分野における通信?電波工学、音響?映像工学について、その分野における先進的な研究内容を講義形式で教示する。研究、技術開発の現状と将来動向を具体的に示す事により、先端的な研究の進め方、技術開発の実情を詳細に知る機会となり、効率的な研究の取り組み方を学習できる。電気電子工学における問題発見の能力を養い、独創的な発想力を持って研究、技術開発を行う方法を修得する。なお、具体的な講義の内容は開講前にその都度提示する。
目標●1. 通信?電波工学、音響?映像工学における過去から現状までの最先端技術の進展過程を理解できる。2. 最先端の技術開発の具体例を理解できる。3. 独創性、着眼点の重要性を理解できる。4. 問題発見、解決の手法を理解できる。
博士後期課程
特殊研究 科目概要
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電力?エネルギー工学特殊研究
現代社会の基幹である電力?エネルギー技術に関する専門的な研究を行う。特に、電気絶縁設計技術、電力輸送技術、誘電?絶縁材料応用技術、放電応用技術などの分野で、社会の要求に対応した新技術を創製し、実用化を視野に入れて実験的または理論的な専門的研究を行う。上記の研究活動を通して、電力?エネルギー工学分野の高度な問題発見?解決能力を身につけ、国際社会の中で主導的に活躍できる人間性豊かな研究者を育成する。
目標●1. 電力?エネルギー工学分野に関連する研究開発テーマを自ら提案できる。2. その研究開発を実施できる。3. 得られた成果を基に学術論文を作成でき、執筆した論文を有審査の論文誌において掲載という形で公表し、かつ、国際会議において口頭発表できる。 -
電気機器?制御工学特殊研究
低炭素社会の実現に向けてコア技術となる、電気機器、制御工学に関する専門的な研究を行う。特に、電力と動力の相互変換を行う回転機技術、電力の変換と制御を行うパワーエレクトロニクス技術、電力変換回路において高速スイッチング動作を行うパワー半導体技術、各種機器類の計測制御回路の設計?実装技術などを実践的に学びながら、社会の要求に応える新技術の創製を目指し、実用化を視野に入れて理論と実験の両面から専門的研究を行う。上記の研究活動を通して、電気機器、制御工学分野の高度な問題発見?解決能力を身につけ、国際社会の中で主導的に活躍できる人間性豊かな研究者を育成する。
目標●1. 電気機器、制御工学分野に関連する研究開発テーマを自ら提案できる。2. その研究開発を実施できる。3. 得られた成果を基に学術論文を作成でき、執筆した論文を有審査の論文誌において掲載という形で公表し、かつ、国際会議において口頭発表できる。 -
エネルギー材料?デバイス工学特殊研究
IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)などを活用するこれからの脱炭素社会の基盤であるエネルギー変換に用いられる機能性デバイスや蓄電デバイスの仕組みを理解する。これらのデバイスの基盤となる機能性薄膜材料?プロセス、評価技術、さらにはエネルギー変換システムへの応用に関する専門的な研究を行う。特に、 光電気化学を基礎とする、色素増感太陽電池等の光?電気エネルギー変換デバイスやリチウムイオン電池等の化学?電気エネルギー変換デバイスの応答解析技術、これらのデバイスを構成する有機?無機材料に関する新材料物性?デバイス物理の解明及び電気自動車や電力システムへの応用を視野に入れた実験的、理論的な専門的研究を行う。上記の研究活動を通して、エネルギー材料?デバイス工学分野の高度な問題発見?解決能力を身につけ、国際社会の中で主導的に活躍できる人間性豊かな研究者を育成する。
目標●1. エネルギー材料?デバイス工学分野において材料やデバイスに関連する研究開発テーマを自ら提案できる。2. その研究開発を実施できる。3. 得られた成果を基に学術論文を作成でき、執筆した論文を有審査の論文誌において掲載という形で公表し、かつ、国際会議において口頭発表できる。 -
光?電子デバイス工学特殊研究
IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)などを活用するこれからの情報化社会の基盤技術である光デバイスや電子デバイス、または、これらを構成する材料に関する専門的な研究を行う。特に、発光ダイオード(LED) ?有機EL?レーザ?太陽電池?撮像素子などの光デバイス、pn接合ダイオード?ショットキーバリアダイオード?電界効果トランジスタ?バイポーラトランジスタなどの電子デバイス、これらの集積回路(IC、LSI)などのデバイス、及び、これらのデバイスを構成する半導体(シリコンや化合物半導体)?有機材料?無機材料に関する、新規デバイス研究、デバイス特性向上のための新規構造研究や新規材料探索、材料物性?デバイス物理の解明などの、応用を視野に入れた実験的または理論的な専門的研究を行う。上記の研究活動を通して、光?電子デバイス工学分野の高度な問題発見?解決能力を身につけ、国際社会の中で主導的に活躍できる人間性豊かな研究者を育成する。
目標●1. 光?電子デバイス工学分野において材料やデバイスに関連する研究開発テーマを自ら提案できる。2. その研究開発を実施できる。3. 得られた成果を基に学術論文を作成でき、執筆した論文を有審査の論文誌において掲載という形で公表し、かつ、国際会議において口頭発表できる。 -
通信?電波工学特殊研究
高度情報社会の構築に不可欠な通信システムに関する専門的な研究を行う。特に、無線(移動)通信用技術に重点を置き、電磁波放射理論、アンテナの最適設計技術、解析技術およびインテリジェント化に関する研究、高周波信号の発生?増幅?周波数変換などを行うマイクロ波回路の高度化とフレキシビリティ拡大に関する研究、通信ネットワークのプロトコルおよび制御の高度化に関する専門的研究を行う。上記の研究活動を通して、通信システム工学分野の高度な問題発見?問題解決能力を身につけ、国際社会の中で主導的に活躍できる人間性豊かな研究者を育成する。
目標●1. アンテナ、マイクロ波回路、通信ネットワークプロトコル及びネットワーク制御などの通信システム工学に関連する研究開発テーマを自ら提案できる。2. その研究開発を実施できる。3. 得られた成果を基に学術論文を作成でき、執筆した論文を有審査の論文誌において掲載という形で公表し、かつ、国際会議において口頭発表できる。 -
音響?映像工学特殊研究
音響?映像工学分野に関する専門的な研究を行う。特に、人と機械をつなぐ音と映像に関する新規なシステム化技術、音と映像信号の効率的かつ新規な伝送?記録技術、音と映像情報の新規な分析?特徴抽出?加工処理技術、及び、これらに使われる新規なデバイス?システムの要素技術の開発と応用を視野に入れた実験的または理論的な専門的研究を行う。上記の研究活動を通して、音響?映像工学分野の高度な問題発見?解決能力を身につけ、国際社会の中で主導的に活躍できる人間性豊かな研究者を育成する。
目標●1. 音響?映像工学分野に関連する研究開発テーマを自ら提案できる。2. その研究開発を実施できる。3. 得られた成果を基に学術論文を作成でき、執筆した論文を有審査の論文誌において掲載という形で公表し、かつ、国際会議において口頭発表できる。
主要科目 科目概要
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企業価値とイノベーション
高度専門技術者や研究者にとって、自らが取り組んでいる研究の置かれている状況を客観的に分析すること、さらなる研究価値を向上させることは重要である。このとき、社会的要請、社会が受ける研究成果によって得られる価値、競合する研究との差別化などを合理的に理解?整理すること、あるいはそれらが考慮された研究を行うことが必要である。さらに企業にあっては国際的な標準化を視野に入れた開発や知財による研究開発の保護などを十分考慮して企業価値を高めることが必須である。本科目は、これらのことを具体的な事例を交えて、企業価値の創造やイノベーションの創出を考え、研究活動に結びつける手法について学ぶ。
目標●社会要請、社会が受ける研究成果によって得られる価値、他の研究との差別化、または国際的な標準化に対する位置付け、知財による研究開発の保護などの企業価値と直結する内容について学び、研究活動に活かすことを目的とする。 -
電気電子工学特論
電気電子工学分野における電力?エネルギー、電気機器?制御、エネルギー材料?デバイス、光?電子デバイス、通信?電波、音響?映像に関する独立した研究者?技術者になるために身につけるべき専門基礎的な知識?能力、周辺分野も含む先端技術に関する知識?能力などについて、現状で不足するものを個々にチェックし、それらについて深く学習する。さらに、当該分野における先進的な研究内容についても、論文などの文献の調査も行いながら、技術?研究開発の現状と将来動向を含めて学ぶ。この科目を通して、国際社会の中で主導的に活躍できる研究者?技術者になるための基盤となる学術的な知識?能力を養う。
目標●1. 電気電子工学分野における電気エネルギー応用工学、電子計測?制御工学、電子デバイス?ディスプレイ工学、通信システム工学に関する研究?開発を自ら独立して行うために必要な知識?能力をもっている。2. 周辺分野や最先端の技術?研究開発の動向を自らの力で調査し、理解できる。
特別科目 科目概要
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リサーチインターンシップ
この科目では、「特殊研究」で行う研究テーマと関連のある研究や技術開発を行っている民間企業(あるいは、公的研究機関)に長期間(3ヶ月~6ヶ月)滞在し、組織の中で実践される研究?開発のプロセスについて理解を深めると共に、一人の研究?開発者としての位置づけと組織に貢献することの意義を理解するために就業体験を行う。派遣先企業(あるいは公的研究機関)は、本学にある研究所や、「特殊研究」の指導教員との共同研究及び受託研究を基盤に、密接に連携している企業(あるいは公的研究機関)などの中から、派遣先の意向も考慮して決められる。
目標●1. 自らの専門研究分野について、最先端の現場で行われている研究?技術開発について理解できる。2. 就業体験において提供された課題を深く理解し、具体的な解決策を立案し、実際に試行することができる。3. 就業体験を基に大学院での残りの期間の研究計画?修学計画を立案できる。